「選手を辞める選択肢なかった」産休からの復帰戦で衝撃V!若きママレーサーの目標は“子育てと両立してGP出場”
目標は「子育てと両立してグランプリ出場」
大久保の産休期間中の2023年から、ガールズケイリンにはGIレースが新設された。ならば今後の目標も明確だ。 「まずGIレースに出たい。23年6月のパールカップは出場権があったけど産休で出られなかったので」 ママになってなお強さを見せる大久保。産休前の自身が残した成果より、さらに大きな夢を掲げる。 「やっぱりグランプリに出てみたい。ガールズケイリン選手と子育ての両立で結果を出したいです」 競輪選手と子育ての両立は、ただでさえ簡単なことではない。トップレーサーとして活躍し続けるため、特に意識するのは時間の使い方だ。 「今は1本集中の練習。練習のやり方は変わりました。昔は余計な時間もあったし、こなすだけの練習もあった気がします。今は時間がとにかく大事なので」 ガールズケイリンで結果を残すことは、支えてくれる家族への恩返しでもある。そして、“ママさんレーサー”の道を切り拓いてくれた先輩への感謝と、それを後輩へとつないでいく意味も持つ。 「旦那や両親が協力してくれるから今の選手生活を続けることができます。良い成績を残して恩返しがしたいですね。娘が大きくなって、自分のやっている職業がわかるまでは頑張りたい。格好いいところ見せたいじゃないですか。あとは自分が加瀬さんを見てすごいと思ったのと同じように、後輩が見てすごいと思うママさんレーサーでありたいですね」
母になってたくましさは増し、勝負強さ光る
産休前からもちろん大久保花梨は強かったが、母になって復帰した大久保花梨はさらにたくましくなっている。集中力が増しているのか、以前より勝負強さが際立っている印象だ。 産休期間を挟んでグランプリに出場した前例はまだないが、今後のガールズケイリンの発展のためにも、ママさんレーサー・大久保花梨がGI優勝、グランプリ出場を目指して新しい道を切り拓いてくれそうだ。