「選手を辞める選択肢なかった」産休からの復帰戦で衝撃V!若きママレーサーの目標は“子育てと両立してGP出場”
日々熱き戦いを繰り広げているガールズケイリンの選手たち。今回は8月に産休から復帰し、即優勝を挙げ話題となった大久保花梨選手(26歳・福岡=112期)にインタビューを行った。デビュー時から期待を集めトップレーサーとして活躍したが、23年4月から長期欠場。8月に産休を経て復帰し、いきなり優勝するとここまで4開催で3Vを挙げている。若き“ママさんレーサー”が目指す先は…。 デビュー1年目は4回の優勝を挙げ、プレッシャーを感じながらも「久留米期待の新人レーサー」として上々の滑り出しを決めた大久保。2年目も飛躍の1年にするべく好スタートを切り、ビッグレースの出場権を手にしたが、自らの失態であっせん停止処分を受け、チャンスを失ってしまった。 戦列復帰以降は走れることへの感謝を噛みしめてレースに臨み、信頼を取り戻すべく1着を量産。ファンの車券に貢献した。11月には小倉で行われたグランプリトライアルにも出走し、バンクできっちり結果を出していった。 4年目にはファン投票で選ばれるアルテミス賞に初選出(3着)。9月伊東のコレクションでも3着と大舞台でも結果を残した。
結婚、妊娠…「選手を辞める選択肢はなかった」
以降もトップレーサーのひとりとして、毎年コンスタントに優勝を積み重ねていったが、2023年4月の伊東開催後に大きな変化を迎えた。 「2020年の9月に一般の方と結婚しました。子どもは欲しいと思っていたけど、選手として頑張っていきたい気持ちもあった。伊東の開催後に妊娠していることが分かったんです。子どもは授かりもの。ガールズケイリンの選手も加瀬(加奈子)さんを筆頭にママさんレーサーが多くなっていたし、自分も子どもを産んで育てながら選手を続けようと。だから妊娠が分かったときも選手を辞めるって選択肢は1ミリもなかったです」 2024年1月11日、無事に愛娘が誕生した。 「1が3つ並ぶ日に生まれてきてくれるなんて可愛いですよね。わが子がこんなに可愛いなんて。今は子ども中心の生活になっています」