鍵山優真が貫禄フリーで全日本初V キスクラで「やったー!」父・正和コーチと抱き合う、ジュニア・中田璃士が2位
■全日本フィギュアスケート選手権2024(21日、大阪・東和薬品RACTABドーム) 男子シングルのフリースケーティング(FS)が行われ、ショートプログラム(SP)首位の鍵山優真(21・オリエンタルバイオ/中京大)がフリーで貫禄の演技を披露し、合計297.73点で全日本初優勝を飾った。 昨季ジュニアGPファイナル王者でSP2位の中田璃士(16、TOKIOインカラミ)は、フリーも会心の演技で合計263.99点の2位に。壷井達也(22、シスメックス)がSP14位から順位を大きく上げ、247.31点の3位で初の表彰台入り。さらに今季限りで引退を表明している織田信成(37、大阪スケート倶楽部)が4位で、最後の全日本を締めくくった。 前日のショート後、「攻め切った演技を」と切り替えていた鍵山。序盤の4回転フリップ、得意の4回転サルコウを決めると、続く4回転-3回転の連続トウループも着氷。ショートで転倒した3回転アクセルからの連続ジャンプも決め、基礎点が1.1倍になる後半は、4回転トウループでバランスを崩すも、徐々に盛り上がるテンポに乗り終盤まで滑り切った。演技後は大の字になってリンクに倒れ込み、やり切った表情をみせた。 フリーの得点は205.68点の高得点で、悲願の全日本初優勝。キスアンドクライで「やったー」と両手でガッツポーズをみせ、3連覇(91~93年)の実績を持つ父の正和コーチと抱き合った。最後は笑顔で観客の声援に「ありがとうございます」と手を振って応えた。 【男子シングル結果(合計点)】 1)鍵山優真 297.73点 2)中田璃士 263.99点 3)壷井達也 247.31点 4)織田信成 234.68点 5)友野一希 233.95点