「40~50代からでも遅くない⁉ 今からお金を増やすには」投資の超ビギナーが、資産づくりで「いちばん最初にすべきこと」
資産運用のステップ
●1: 証券会社の選び方 いざ「新NISA」などの投資を始めようとしたときに悩むのが「証券会社」の選び方です。数多ある証券会社には、それぞれに得意ジャンルがあるからです。 とはいえ、筆者自身がオススメするのはネット証券大手の「楽天証券」と「SBI証券」です。 基本的に対面を必要としないネット証券は、対面を必要とする証券会社や銀行よりも手数料が安いからです。長期で資産形成をするのであれば、投資信託や株の購入手数料を意識することもとても重要です。 ではどちらの証券会社を選ぶべきかというと、答えは人それぞれといえます。 例えば、クレジットカードで楽天カードや楽天銀行を使っているなら「楽天証券」、三井住友カードを使っていれば「SBI証券」と相性が良いでしょう。つまり、どちらが日常生活で利用する機会が多いのか、これが選ぶ基準となるでしょう。 ●2: 基本の投資商品を理解しよう! 【投資信託】 インデックスファンド(市場指数に連動)とアクティブファンド(市場平均を上回るリターンを目指す)の2種類がある。リスク分散が可能で、少額から始められる。インデックスファンドは低コストで安定、アクティブファンドは高リターンの可能性があります。 【ETF】 株式市場に上場している投資信託で、リアルタイムで売買可能。インデックスに連動することが多い。低コストで、株式のように取引できる。手軽に分散投資ができる。デメリットとしては、市場価格が変動するため、希望価格で取引できない場合があります。 【株式】 企業の所有権の一部を購入する形態。株価の上昇や配当によって利益を得ることができます。企業成長に応じて利益が増加しますが、価格変動が大きくなるリスクがあります。 【債券】 国や企業にお金を貸し、その利子(クーポン)を受け取る金融商品。メリットは満期時に元本が返還されることです。デメリットとしては、インフレが進行すると、債券の利息収入の実質価値が減少する可能性があります。 本記事では、投資初心者さんに向けた新NISAやiDeCoを始める際の、基本的な種類や用語、しくみを解説しました。 理解がこれまでよりも深まったところで、つづきの【後編】『「老後資金、不安しかない…」と、迷える4人の40~50代女性。まだ間に合う!老後資金のつくりかたQ&A【悩み別】』では、勤務形態や教育費などがそれぞれ異なる4人の40~50代女性の、投資への不安・老後資金づくりの悩みについて、Q&A形式で回答していきます。
金融ライター 鈴木林太郎