「40~50代からでも遅くない⁉ 今からお金を増やすには」投資の超ビギナーが、資産づくりで「いちばん最初にすべきこと」
4: 投資の王道は新NISAとiDeCoから (長期投資のススメ)
◆新NISAとは 2024年からはじまった新NISAは、日本に住む18歳以上の方なら誰でも、一生涯、運用益にかかる税金をゼロにしながら投資ができる制度です。ここでの運用益とは、売却益(譲渡益)、配当金、分配金を指します。 新NISAの内訳としては「つみたて投資枠」と「成長投資枠」の2つがあります。「つみたて投資枠」では年間最大120万円、「成長投資枠」では年間最大240万円までの投資が可能です。この2つの枠は併用が可能で、合計すると年間最大360万円まで非課税で投資ができます。 新NISAには、生涯で投資できる金額に上限があり、1人あたり1800万円と定められています。この範囲内であれば、自由に売買を繰り返すことができます。 ただし「成長投資枠」のみを利用する場合、その上限は1200万円です。生涯投資枠を最大限に活用したい場合は「つみたて投資枠」で最低でも600万円を投資する必要があります。また「つみたて投資枠」だけで1800万円を投資することも可能です。 ◆iDeCo(個人型確定拠出年金)とは iDeCo(個人型確定拠出年金)は、将来の年金を自分で積み立てるための制度で、加入者が自ら毎月一定額を積み立て、その資金を自分で運用する仕組みです。iDeCoで購入できる商品は投資信託のみですが新NISAと同じく運用益が非課税となります。 注意点としては、新NISAがいつでも売却できるのに対して、iDeCoは基本的に60歳まで引き出すことができません。したがって、短期的な資金用途には向いていません。 iDeCoの最大の魅力は、税制優遇です。掛金を拠出した金額に応じて、その分所得が減るため、税金が安くなります。iDeCoの拠出金額(掛金)は、加入者の職業や状況によって異なります。以下がケースごとの上限額です。 ●1. 自営業者(個人事業主)の場合 ・年間上限額: 81.6万円(月額6.8万円) 自営業者の場合、社会保険制度がサラリーマンよりも少ないため、拠出金額の上限が比較的高く設定されています。 ●2. 会社員(厚生年金加入者)の場合 ・企業年金なし: 年間27.6万円(月額2.3万円) ・企業型DCのみ加入: 年間24万円(月額2万円) ・企業型確定給付年金(DB)や厚生年金基金に加入している場合:年間14.4万円(月額1.2万円) ●3. 公務員の場合 ・年間上限額: 14.4万円(月額1.2万円) ●4. 専業主婦(夫)の場合 ・年間上限額: 27.6万円(月額2.3万円) 配偶者が扶養の範囲内で働いている場合や専業主婦(夫)の場合、この金額が上限です。 試しに投資を始めたいという方は「つみたて投資枠」から始めてみるのが良いでしょう。クレジット払いもできるので、最初の設定させしてしまえば、あとは毎月自動的に購入することができます。 このように、新NISAとiDeCoは、長期的な資産形成を目指す投資家にとって非常に魅力的な制度となっています。自身の投資計画に合わせて、効果的に活用してみると良いでしょう。