コスト増に勝つECサイトになるには? コスト削減の基本方針と戦略+アプローチをわかりやすく解説
単に略語だから難しい言葉じゃないよ。Eliminate(排除)、Combine(結合と分離)、Rearrange(入替えと代替)、Simplify(簡素化)の英語の頭文字から取った略語なんだけど、この順番通りに改善を進めると効果が高いとされているんだ。数字の改善は、マーケティングの4P(製品(Product)、価格(Price)、流通(Place)、プロモーション(Promotion))を構成する要素を見直して、改善することだよね。それと同じなんだ。アイデア出しの要素もあるから、メンバーを巻き込んで考えてみたらどうかな。
おお、それはいいかもね。最近、在宅勤務が多くて、あまり議論する機会もなかったしなぁ。いいチームビルディングの機会になりそうだよ。たとえば、排除ってなくすことだから、広告をA社、B社、C社って出してたけど、C社を止めるとかそんな感じ? 入れ替えと代替は、開発業者を見直したり、アナログな作業をデジタル化したりすることかな。簡素化は、在庫管理をシンプルにしたり、送料のテーブルを一律にしたりとか……結構アイデアが出るもんだね。
ぜひメンバーとやってみてよ。あと、方向性を決めるときは、同業他社や業界の標準的なコスト構造と自社のコスト構造を比較すると、どこを改善すべきかあたりがつけやすいよね。上場している会社は財務諸表を公開しているから、小売やECを主力事業にしている会社を見ると参考になると思うよ。
なるほど、それは客観的な指標だし、経営層の納得感も得られそうだね。
■ コスト志向の価格設定 いくつか出た方策のなかから、優先順位を決めて方針を固めよう。たとえば、「コスト削減額が大きい」「実現可能性が高い」「リスク」「顧客体験への影響」などの評価軸から、点数をつけて比較してもいいかもしれない。大切なのは、コスト削減は社内を巻き込む取り組みだから、客観的に納得感を得られるような意思決定をしたいよね。