コスト増に勝つECサイトになるには? コスト削減の基本方針と戦略+アプローチをわかりやすく解説
全商品、専用倉庫に送って在庫を管理しているんだよ。主力商品は毎日ラインを動かしているから可能かも。製造メーカーとしての強みを生かしきれてないね。
■ 価格(Price) 固定客が増えているなら、定期的にお菓子の詰め合わせが届くサブスクリプションはいいかもしれない。一定の収益を確保できるし、生産計画も立てやすい。定期的に接点が持てるからロイヤルティにも貢献するよね。コスト面で言うと、ボリュームディスカウントの交渉、複数の仕入先を使うことで、単位あたりの商品コストが下がるよ。亮ちゃんのところの商品は自社製造だけど、商品そのもの以外のコスト、たとえば、サイトの開発、運営に関するサービスを複数年契約にするとか、消耗品や梱包資材をまとめ買いするとか、開発を業務委託から内製に切り替えるとか、できることはあると思う。
業者はずっと見直してなかったなぁ。メンバーから別のサービスを使いたいという提案は時々あがるから、相見積もりを取るところから始めようかな。
■ 販売促進(Promotion) ECサイトの広告宣伝費は売上高に対して20~30%を占めるところも少なくないから、ここは見直しがいがあるところだね。亮ちゃんのショップはどう?
そうだね、20%くらいかな。本当は拡大路線を維持したいから、増やしたいところなんだけどね。変にコスト削減をすると、ブランドイメージが下がらないか心配だよ。
そうだね、亮ちゃんのところは高級路線だもんね。まずは販促業務から固めていこう。広告の効果測定と見直しのサイクルは回しているよね。ペルソナやカスタマージャーニーも設定しているかな。お客さまの価値観や日常は変わり続けているから定期的に見直したい。でないと、新しい販促手法に飛びつくばかりで、絞り込みができなくなる。
そうなんだよ。コスト削減っていうと、単に広告からSNSとかコンテンツマーケとかお金がかからない方向にシフトしがちだけど、メンバーが疲弊しないようにしてあげたいんだよね。選択と集中の一指標ってことだね。