国士舘「球心寮」の力飯 野菜しっかり/白飯は朝・夜で1.4キロ/キムチ、納豆食べ放題 /東京
<センバツ高校野球> 第92回選抜高校野球大会(毎日新聞社、日本高等学校野球連盟主催)に出場する国士舘(世田谷区)は、グラウンド近くの「球心寮」(多摩市)で寝食をともにする部員が少なくない。部員の楽しみであり、トレーニングの一環でもある食事。選手を支える「力飯」の事情を探った。 【動画】センバツ出場校、秋季大会熱闘の軌跡 「ただいま!」。約3時間のハードな練習を終えた腹ぺこの部員が帰ると、食事を担当する白川健一さん(58)、和美さん(54)夫妻は元気に出迎える。 自宅が遠い部員計23人、全体の約3割が入寮している。夫妻は「野菜をしっかり食べられるメニュー」を心がける。例えば、メインのおかずはサケの塩焼きとホイコーロー。野菜たっぷりのみそ汁にデザートはイチゴ--といった具合。昨秋の都大会優勝時には、お祝いに牛肉しゃぶしゃぶが振る舞われた。 部員たちは朝500グラム、夜900グラムを目安に白飯を、食べ放題の自家製キムチや納豆と共に平らげ、体重増加を目指す。記者が取材で訪れた2月下旬のある夜は、30分足らずで完食した。 新型コロナウイルスの感染拡大を受け、無観客試合が検討されているセンバツ。和美さんは、部員たちの頑張りを知るからこそ、開催を願う。「日ごろから手洗い、うがいの徹底はうるさいほど言ってきた。健康第一で頑張って」とエールを送る。【川村咲平】 〔都内版〕