うちの高3息子が突き進む「昭和の頑固オヤジ」化 「食事の量が多い!」「味がしない!」塾帰り23時…夕飯めぐり母は翻弄
出されたら残せないんだよ
別の日、夕ご飯を食べ終えた後に息子が言いました。 「夕ご飯の量が多いんだよね!」 育ち盛りの男子なので、正直食べる量(食べたい量)がわかりません。食べるときはラーメン大盛り、うどん2玉などぺろりと平らげるときもあるので、いつも少し多めに作っています。 「残していいんだよ」とJさんが言うと、息子は「出されたら残せないんだよ!」と反論。幼いころから「ご飯は残さず食べよう」と教えた夫の影響が、まるで大正生まれの頑固親父のような発言につながっているようです。「食べる量の調整は自分でしてくれよ」とJさんは心の中でツッコミを入れるばかりです。
通学中の無茶振りLINE
そして極めつけは、息子が学校に向かう電車の中から送ってきたLINE。 「制服のズボンのポケットが破れてた。いつ直してくれるの?」 通学中に言われても対応できないことは明白ですが、彼の中では「母親ならそのくらい自分が言う前に気がついて、すぐに対応していて当然」という感覚なのでしょうか。思わず「親の顔が見てみたい!」と思うものの、育てたのは自分。やり場のない気持ちが募ります。 ◇ ◇ 息子の“頑固オヤジ”っぷりに困り果てる一方で、冷静に振り返ると、そこには18歳男子の“隠れた心情”も見えてきます。疲れているのか、まだ甘えたいのか、受験のプレッシャーからなのか……。 そんな息子の厳しい態度や要求を受け止めながらも、Jさんは「どこで育て方を間違えたのか」と悩む日々を送っています。子どもが成長し、なんでこんなことで悩んでいたんだろうと、親子で笑って話せるようになる日が来るのを、Jさんは待ち望んでいます。 (まいどなニュース特約・松波 穂乃圭)
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