高血圧を避け、血液サラサラに! 血管が大喜びする7つの食品
できるだけ身体にいいものを食べた方がいいとわかっていても、多忙なビジネスパーソンは日々の献立を考えるのも一苦労。手間をかけずに健康的な食事をしたいならば、“最新の研究に基づいた本当に身体いい食事術” を学ぶのが手っ取り早い。医学的に正しい最高の食事とは? YouTubeチャンネル登録者数約170万人を誇り、これまでに1万冊以上もの書籍を読破してきたという著者がおくる『結局、何を食べればいいのか?』から、一部を抜粋・再編集して紹介する。
「サーチュイン遺伝子」が老化を抑制する
ここでは、高血圧や動脈硬化を防ぐ効果のあるものを紹介します。 ー カカオポリフェノール:チョコレートの健康効果の秘密 腸や脳にもいいカカオポリフェノールは、カカオ豆に含まれる植物性のポリフェノールです。この成分には、血管を拡張し、血圧を下げる効果があることが複数の研究で示されています。また、その抗酸化作用でLDL(悪玉)コレステロールの酸化を抑え、血管内皮細胞の機能を改善することで、動脈硬化の予防にも役立つと考えられています。 ただし、カカオポリフェノールの効果を得るには、カカオ含有量の高いダークチョコレート(カカオ70%以上)を選ぶことが大切です。砂糖や脂肪分が多いミルクチョコレートやホワイトチョコレートは、逆に血管に負担をかける可能性があるので要注意です。 ー にんにく:古くから知られる健康食材 古くから健康によいとされてきたにんにく。何度も取り上げている「アリシン」という成分に、血管を拡張して血流を改善する働きがあり、血圧を下げる効果が期待できます。また、にんにくには抗酸化作用や抗炎症作用を持つ成分が含まれており、血管内皮細胞の損傷を防ぐことで、動脈硬化の予防にも役立つと考えられています。 生食のほうが健康効果は高いものの、刺激が強いので、胃腸が弱い人は加熱して食べてもOKです。私たちはあまりおすすめしませんが、サプリメントで摂取する場合は、品質や安全性に注意して商品を選んでください。 ー レスベラトロール おなじみのレスベラトロールは、赤ワインやブルーベリー、ぶどうなどに含まれるポリフェノールの一種で、血管にもよい成分です。赤ワインが健康にいい、と言われる根拠とも言える存在ですが、近年はアルコールのデメリットが明らかになっています。赤ワインを飲んでも、トータルで健康にはマイナスになると考えられているので、レスベラトロールをとるなら、ベリー類を直接皮ごと食べてください。 ここで、初登場の知識も紹介しましょう。老化は病気で、治せるものと主張する衝撃の1冊『LIFESPAN 老いなき世界』(デビッド・A・シンクレア/マシュー・D・ラプラント著、梶山あゆみ訳、東洋経済新報社)で注目を集めた、「サーチュイン遺伝子」という遺伝子があります。 サーチュイン遺伝子は、老化に直結する活性酸素の除去や、傷ついた細胞を修復する働きなどによって、老化を抑制する働きがあると考えられており、ズバリ「長寿遺伝子」とも呼ばれます。そして、レスベラトロールは、サーチュイン遺伝子を活性化する効果が期待されているのです。『LIFESPAN』でもレスベラトロールについて項目が割かれています。 レスベラトロールは、血管内皮細胞の機能を改善し、血管の弾力性を維持する効果が期待されています。また、活性酸素や炎症を抑えることで、血管へのダメージを軽減し、動脈硬化や高血圧のリスクを低減する可能性もあります。 シンクレア氏らの研究により、レスベラトロールは大いに注目を集め、サプリメントも多く販売されています。私たちのオススメはベリー類の皮ごと生食ですが、サプリメントを使う場合、しつこくなりますが、信頼できるメーカーの商品を選び、用法用量もしっかりと守ってください。