大学生の息子は週に4日、バイト先の賄いで「牛丼」ばかりを食べて帰ります。「社割で安い」と言うのですが、「栄養面」で心配しています…
飲食店では、アルバイト従業員に割引価格で食べられる食事補助の制度を、賄いとして設けている会社があるようです。 大学生で一人暮らしをしている場合、家賃や食費、交際費など仕送りだけでは難しく、アルバイトで稼ぎながら学校に通っている方もいるかもしれません。そのような場合に賄いを活用すれば、食費を節約できる可能性があります。 しかし、週4日バイト中に牛丼ばかりを食べていると聞くと、十分な栄養が取れているか気になるかもしれません。本記事では、賄いでお得に食事ができる制度や牛丼の健康面での注意点について解説します。 ▼職場のランチ代節約したい!「おにぎり」だけは栄養的にNG? 節約効果も検証
牛丼チェーンでのバイトには賄い制度が設けられている場合がある
大手牛丼チェーンの賄い制度では、勤務時に特別価格や一定の割引率で食事できる会社やメインメニューが350円の固定金額で食べられる会社があるようです。 例えば、吉野家の場合、牛丼並盛が498円です。吉野家では賄いとして食べる際に70%引きが適用されることもあるようで、この場合はおよそ150円で食べられる計算になります。量の多い特盛サイズでも872円がおよそ262円で食べられるため、かなりお得な制度といえるでしょう。
心配になるのは栄養の偏り!牛丼の栄養バランスと健康リスク
今回のケースでは栄養の偏りが気になるということですが、牛丼には栄養面でのメリットと注意点がそれぞれあります。吉野家が公表している牛丼並盛の栄養成分は、表1の通りです。 表1
※吉野家「メニュー全情報」を基に筆者作成 表1以外にも、鉄分やビタミンB群も含まれており、エネルギー代謝や抗酸化作用などさまざまな効果を得られる可能性があります。 一方で、炭水化物と脂質が多く、野菜が不足する傾向のあることが牛丼の短所だといえるでしょう。メニューでご飯の量は選べるものの、丼メニューであるため炭水化物の量は多めになります。また、牛肉により脂質も多く摂取するため、摂取カロリーは高くなりがちです。 野菜が不足し、ビタミンや食物繊維が不足すれば、腸内環境が悪化する原因にもつながるでしょう。さらに、塩分も多く含まれている傾向があるため、塩分の過剰摂取につながるおそれもあります。食べるメニューがいつも同じだと、健康面のリスクは考えておくとよいといえます。