【ボクシング】「アップのほうが汗をかいた」強すぎるライトフライ級のホープ高見亨介が78秒KO
<プロボクシング:WHO'S NEXT DYNAMIC GLOVE on U-NEXT>◇2日◇東京・後楽園ホール プロボクシング日本ライトフライ級1位の無敗のホープ、高見亨介(22=帝拳)が、日本タイトル前哨戦を78秒KOで飾った。同級8回戦でKO負けのなかったジョマー・カインドグ(29=フィリピン)を、1回1分すぎに左ボディーブロー1発でリングに沈めた。 「僕もびっくりした。アップの時の方が汗をかいた」と、本人が言うほどあっけなかった。しかし、KOパンチは「しっかり練習して狙っていた」という。予想外の早期決着になったが、想定通りのKO勝利。デビューからの連勝を8(6KO)に伸ばした。 7月のウラン・トロハツ(中国)との試合は8回判定勝利も、本人は試合後「ふがいない試合」と満足できなかった。今回の試合は「圧倒的に倒して勝ちたい」と気合を入れて臨んだ。「1回は強気にいく意識をしている。気持ちの上で相手を上回った」と、今度は満足げに振り返った。 先月13日に同じ帝拳ジムに所属する同階級の岩田翔吉(28=帝拳)が、WBO世界ライトフライ級王座決定戦で2位ノリエガ(スペイン)に3回TKO勝利を収めて、世界王座を獲得した。何度もスパーリングをした先輩の戴冠に大きな刺激も受けた。「すぐ近くにいる先輩にいつも勉強させてもらっています」。 次戦での日本タイトル挑戦も決まっている。すでにWBAとIBFで7位にランクされている高見にとって日本王座は通過点。「すぐ終わったので次の目標に切り替える。絶対にチャンピオンになる。倒して勝ちます」。その言葉にひときわ力がこもっていた。【首藤正徳】