【阪神】「エラーを少なくしたい」佐藤輝明がグラブの小型化決断 今季は12球団ワースト23失策
阪神・佐藤輝明内野手(25)が6日、課題の失策減へ、グラブの小型化を決断した。大阪市内で行われた「ミズノブランドアンバサダーミーティング」に参加。来季使用予定のグラブを約1センチ小さくしたうえで、小指部分に薬指と小指を入れる仕様から、5本の指をそれぞれ独立して入れる仕様に変更すると明かした。「扱いやすいグローブ。しっかり操れるように」と意欲を高めた。 従来の仕様はポケットが深く、打球をがっちりつかめる利点がある一方、捕球後の送球までに時間がかかった。5本指を独立させてグラブにはめることで、より手の平の感覚を生かした捕球が可能となる。「握り替えがしやすい。その分(一塁に)いいボールが投げられる」。捕球面も広げ、三塁手として平均的なサイズまで小さくした。狙いは操作性の向上で「フィットする」と感覚も上々だ。 4年目の今季は2月の春季キャンプで連日特守。課題克服を目指したが、次位を5個も上回る12球団ワーストの23失策を犯した。「エラーを少なくしたい」。三塁のゴールデン・グラブ賞は巨人・坂本で6失策。23年はDeNA・宮崎が9失策で同賞をつかんだ。失策数一ケタは、一流の三塁守備に必要不可欠。豪快な打撃に加え、守りでもひと皮むける。(直川 響) ◆今季の佐藤輝の主な失策 ▽5月14日・中日戦(豊橋) 1点リードの8回無死二塁、バントを処理した捕手・坂本からの真正面の送球を落球。ここから3失点で逆転負けを喫し、翌15日に2軍降格。 ▽8月7日・ヤクルト戦(神宮) 2回に1イニング2失策。2失点につながる。7月26日の後半戦開幕からこの日を含めて16戦で9失策。自力優勝の可能性が消滅した。 ▽9月8日・ヤクルト戦(神宮) 3回、平凡な三飛を落球し、3ランを招く。グラブからこぼれたボールが頭を直撃し、1981年の中日・宇野を連想させるヘディングとなった。
報知新聞社