ひろゆきが考える「新企画を提案したい」とき、上司にスルーされない方法。仕事で使える“ズルい”言いまわし
仕事やプライベートで「なぜかうまくいく人」は、どんな言葉を使っているのか? 実は賢い人ほど、相手から期待通りのリアクションを引きだす「ズルくてうまい言いまわし」を日頃から駆使している。 どんな言葉を使えば物事がスムーズに進むのか? 様々なシチュエーションごとに「ダメな言い方」「うまい言い方」を解説した、ひろゆき氏の新刊『賢い人が自然とやっている ズルい言いまわし』から、テクニックの一部を紹介しよう。
相手の興味をひくアピールの仕方
会社上層部の人間に新企画を提案したい。会社に利益が出そうな企画なので、提案ができれば興味を持ってもらえる自信もある。ただ、過去に「新しい企画を考えたんですけど、提案のお時間を頂戴できますか?」と言ったらスルーされてしまった。どう伝えれば耳を傾けてもらえるか?
相手が興味を持ちそうな部分を「先に」話して、後から説明する
企画会議など相手の話を聞く前提の場であっても、話をしっかり聞いてもらえないことは多いですよね。その理由は、相手に聞く気がないからです。それなら相手の興味を引き、聞きたくなるような話をすればいいのですが、実際にはそれだけではダメで、「話す順番」が大事です。 例えば、猫好きの人に「めちゃくちゃデカい猫を近所で見た」ということを伝えたい場合。「すげーデカい猫みたんだよね。1m近くありそうな。思わず追いかけちゃったよ」というふうに切り出したら「マジで!?」と、相手が興味を持ってくれると思います。 逆に話の下手な人は、猫に出合うまでのストーリーを時系列に沿ってダラダラと話をしたりします。「昨日、買い物で駅前に行こうと思ったんだけど、自転車じゃなくて歩いていったのね。それで軽快に歩いていたら猫を見かけて……」という感じですね。 これだと、伝えたいことがわかるまでにやたらと時間がかかるので、聞き流されるだけ。興味のない話を時系列でしても、「その話は面白いの?」と思われるわけです。 このテクニックは当然ビジネスの場でも転用できます。企画の提案をするなら、「半期に1億円ぐらい利益の出る企画を考えたのですが、聞いてもらえますか?」と言われたら、上司であれば「どれどれ?」と聞こうとするはずです。 それを、「新企画を考えたんですけど説明の時間を頂けますか?」とか言われても、「また、つまらない企画を聞かされるのに時間が取られるのか……」とスルーされる確率が高くなるだけだし、相手が忙しい人であればなおさらです。 興味の対象が利益なのか何なのかは相手次第ですが、相手が興味を持ちそうな企画があるなら、「その部分を先に話して、後から細かい説明をする」ほうが、相手を聞く気にさせられます。