共通項は“感覚重視”!スタイリストと写真家のデニム談義「似た者同士が自然と仲良くなる」
梶 雄太さんと地主 晴さんのデニム論には、ある共通点があった。それは、あれこれ悩むのではなく“感覚重視”だということ。 ▶︎すべての写真を見る センスが似ている者たちは、やはり自然と惹かれ合うのだろう。 梶 いきなりだけど、デニムが似合う人って、感覚ではいている人だと思うな。言ってしまえば、何に合わせたらいいかとか必死に悩んだらいけないのかも。晴は実際、何も考えてないでしょ? 地主 はい。だいたい、いつもこの格好です。なるべく目立たないように、全身黒。 梶 目立ってるよ。雰囲気に独特なものがある。 地主 そうですか(笑)。
地主 デニムでいえば、ボロボロになってもはけるから好き。そこに行き着くまでの過程が楽しいし、スケボーするときも調子いい。 梶 そのラフさが魅力だよね。ちなみに昔から仲良しだけど、晴のラフなところが格好良くて、例えばシャツを着ている姿なんて見たことがない。
地主 中学2年生で初めて好きな子に告白したときはシャツを着ましたよ。あ、ちょうどそのときに青いデニムもはいてました。今思い出した。ただお洒落しよう!と特別意識したわけではないです。 梶 いい話じゃん。やっぱり感覚が大切。それが着こなしに表れて、似た者同士だと自然と仲良くなる。20歳以上離れた僕らが、そうなのかもね。 梶 雄太さん●1974年生まれ。スタイリストとして活躍する一方、2020年からはサンセ サンセのディレクションを開始。自身が編集長を務めるマガジン「編集長」は2号目が発刊されたばかりで、地主晴さんの写真も掲載される。 地主 晴さん●1997年生まれ。写真家HALとして精力的に作品を製作し、今年9月に渋谷のトランクホテルにてグループ展「宝船」を開催。父は梶さんとも親しい写真家の地主晋さん、母はマディソンブルーの中山まりこさん。 山本 大=写真 増山直樹=編集・文
OCEANS編集部