【陸上】100mU20世界記録保持者・アシンガがドーピングにより4年間の資格停止処分 記録も取り消しへ
5月27日、陸上界の不正を監視する世界陸連の独立機関「アスリート・インテグリティ・ユニット」(AIU)は男子短距離のI.アシンガ(スリナム)に2023年8月9日から4年間の資格停止処分を科すことを発表した。また、23年7月18日以降の成績が取り消される。禁止物質(GW1516、代謝調整薬に属する物質)の使用/存在があったため。 アシンガは2004年生まれの19歳で、昨年の7月28日に100mで9秒89のU20世界記録を樹立したが、処分により取り消される見込み。200mでは昨年4月にU20南米記録の19秒97で走っており、同月に100mで追い風参考記録9秒83をマークしている。昨年8月に暫定資格処分を受け、今回のAIUによる処分の決定に至った。 アシンガはこの決定を不服として、スポーツ仲裁裁判所へ上訴する予定であることが報じられている。アシンガは禁止薬物の陽性反応は賞品として贈られたゲーターレードのグミに起因するものだと主張しており、今回のAIUの調査でこの主張が斥けられた。ただ、自身が摂取したのと同じロット番号の密閉済み製品の提出が製造するペプシコ社によって拒絶されたことを自身のSNSで訴えており、潔白を主張する声明を発表している。
月陸編集部