日本の地で何を…。Jリーグ史上最悪の悪童外国人6人。期待されるも…。クラブを失望させてしまった男たち
Jリーグが創設されてから30年が経った。Jリーグにおいて外国人の存在は特別だ。数多くの外国人選手が「助っ人」としてチームを救ってきている。しかし、その中には、目に余る言動でクラブを去っていった悪童もいる。今回は、様々な問題行動でクラブの怒りを買った選手を紹介する。
DF:ギレルメ(ブラジル出身) 生年月日:1988年2月5日 在籍クラブ:ジュビロ磐田 在籍期間:2018年1月~5月 J1リーグ通算成績:11試合0ゴール1アシスト ブラジル出身DFのギレルメは、ジュビロ磐田のクラブ史に汚点を残す選手となってしまった。 ギレルメはスペインのアルメリアやブラジルのサントスFCなどのクラブを転々とし、2018年にブラジルリーグのトンベンセからジュビロ磐田に期限付きで加入した。当時の磐田は左SBが補強ポイントの一つとなっており、攻守両面で高い強度を持ち合わせているギレルメの加入は、クラブにとって期待感を持たせるものだったはずだ。 開幕当初から左SBや左WBでコンスタントに出場していた同選手だが、5月に行われた第12節の横浜F・マリノス戦で事件は起こる。この試合2枚目となるイエローカードを提示されたギレルメは、この判定に対し不満を爆発させた。そして、あろうことかマリノスMF喜田拓也を激しく蹴りつけ、マリノスの通訳にも暴行を働いたのである。 この行為は看過できるものではなく、ギレルメには6試合の出場停止処分が下されることとなる。磐田はこの問題行動を重く受け止め、双方同意のもと同選手を即刻解雇。母国に戻ってからもピッチ内で暴行事件を起こしており、その気性の荒さは全く改善されることはなかった。
FW:ウィル(ブラジル出身) 生年月日:1973年12月15日 在籍クラブ:大分トリニータ、北海道コンサドーレ札幌、横浜F・マリノス 在籍期間:1999年~2003年 J1リーグ通算成績:66試合40ゴール0アシスト J1得点王にも輝いたことがあるウィルだが、素行が良かったとは言い難い。 1998年に大分トリニータへ加入したウィルは、J2ながらも加入後2シーズンで40ゴールを記録する目覚ましい活躍を見せた。優れたフィジカルを活かした前線での活躍やストライカーらしい独善的なプレーから「俺王」の愛称で親しまれた。2001年にレンタル移籍で加入したコンサドーレ札幌ではリーグ戦26試合24ゴールと大爆発し、クラブのJ1残留に大きく貢献。J1得点王にも輝いた。 しかし、翌年に横浜F・マリノスにレンタルで加入すると、その自己中心的な性格が悪い方向に作用する。24試合で14ゴールを奪うなど得点力は健在だったものの、当時のマリノスには中村俊輔ら多くのタレントが揃っており、ウィルがクラブの王様となることは出来なかった。この扱いにフラストレーションがたまっていたのだろうか、10月に行われたジュビロ磐田との一戦では、2枚目のイエローカードを受け退場を命じられると、思い通りにパスをくれなかった味方の奥大介に強烈なキックを見舞う愚行に及び、その後、6試合の出場停止を言い渡されることになった。 この行為は当然許されるものではなく、マリノスはウィルを解雇。同選手はその後、2003年に古巣の札幌に期限付きで復帰すると、同年夏にこちらも古巣の大分に身を置いたが、かつての輝きはなく、このシーズン限りでJリーグに別れを告げている。