’19センバツ習志野 第4部・選手紹介/8 高橋一翔内野手/菅野辰志外野手 /千葉
<第91回選抜高校野球> ◇粘り強い打撃が身上 高橋一翔内野手(2年) 選球眼の良さとコースに逆らわないシュアな打撃を武器に秋は中軸を担った。打率は3割1分6厘ながら、四死球9で出塁率は4割3分8厘。「ここで一本という力がない分、どうにかしてチームに貢献したい」と粘り強い打撃を身上にする。 夜遅くまで続く練習にも「野球が好きで入ったので、きついと思ったことはない」と語る。口数は少ないが、後輩からは「接しやすく優しい先輩」と頼られている。 関東大会1回戦の桐生第一戦に悔しさが残る。延長十三回タイブレーク1死一、三塁で、6球目を一塁手の正面に打ってしまい、併殺に打ち取られた。「当たりはライナー性で悪くなかった。もっと打ち分ける技術があれば」と振り返る。 冬は上半身を重点的に鍛え、バットコントロールの技術を磨いている。筋力トレーニングでは回数に上限を設けず、限界まで続けてきた。「チャンスで一本出せる打者になりたい」と力強く話した。 ◇たかはし・かずと (1)右・左(2)178センチ、75キロ(3)成田市立中台中(4)ランニング(5)高橋由伸(元巨人)高橋一翔内野手(2年) ◇練習通りのプレーを 菅野辰志外野手(2年) 昨秋の県大会2回戦の市柏戦で、0-1の九回表1死二塁から、2球目を左翼線にはじき返し、二塁に滑り込んだ。試合の流れを変える一打だった。「ミート力には自信がある」と話す。 OBの父に勧められて習志野に入った。1年時の走塁練習中、塁を回る際に転んで泥まみれになることがあった。周りの選手は単純な走力に加えて走塁技術が高く、素早く塁を駆けていた。「痛いし、恥ずかしかった。自分よりうまい選手がたくさんいる」と感じた。主力選手が塁を回る時の体の角度や打球判断の様子などを観察してまねた。「厳しい環境だからこそ頑張れ」という父の言葉を胸に真摯(しんし)に練習と向き合ってきた。 2011年夏、父と一緒に甲子園で見た習志野ナインの姿を鮮明に覚えている。相手の隙(すき)をつく走塁で得点を重ねていた。実際に入部すると、「どんな場面でも練習通りのプレーができるのが習志野の強み」とわかった。「甲子園まで徹底的に練習して準備したい」 ◇すがの・たつし (1)右・左(2)168センチ、65キロ(3)市原市立五井中(4)音楽鑑賞(5)高橋由伸(元巨人)菅野辰志外野手(2年) ……………………………………………………………………………………………………… ◇データの見方 (1)投・打(2)身長、体重(3)出身中学校(4)趣味・好きなこと(5)憧れの人