50歳で競輪選手になった女性が突然の引退「夫の急死、頸椎の骨折」でも新しい夢を見つけた高松美代子の現在
その予想に反し、ガールズケイリンは人気が出て、今年で12年目を迎えます。競輪は個人競技ですが、選手はひとりで走っているわけではありません。コースや自転車のメンテナンス、食事作り、健康サポートなど、裏でたくさんの人が支えてくれるんです。選手たちには日ごろから「自分の力だけで走っているとは思わないように」と言っています。サポートしてくれる人たち、応援してくれるお客様への感謝の気持ちはずっと持っていてほしいです。それがガールズケイリンをさらに発展させる底力になるのではないか、と思っています。
PROFILE 高松美代子さん たかまつ・みよこ。元女子競輪選手。1962年大阪府生まれ。水泳、トライアスロンなどを経験後、多くの自転車のロードレースで優勝を重ねる。2011年、日本競輪学校の女子第1期生に。2012年、女子選手の最高齢50歳でプロデビュー。2017年4月現役引退。現在は日本競輪選手会指導訓練課に所属し、ガールズケイリンのサポート業務を行っている。 取材・文/齋田多恵 写真提供/高松美代子、公益財団法人JKA
齋田 多恵