「全国でも起こりえる」野生イルカに襲われる被害続出、専門家が指摘する別の“危険生物”
見つけたらどうすればいい?
「今回、被害を出しているのはミナミハンドウイルカと推測されますが、このイルカは活動範囲が非常に広いのです。福井よりも以南の日本列島は、すべてがイルカの活動範囲と思って構いません。最近では、日本の沿岸部にイルカが多数出没しており、静岡県にある清水港にはイルカが住みついています。港は、人が泳ぐことはないので大丈夫でしょうが、そのうち海水浴場に出没するようになる可能性は十分にあります」 しかし、さらに危険な生物が出没するかもしれないと、山田教授は続ける。 「イルカだけでなく、サメが海水浴場に入ってきてもおかしくない状況です。最近では、鹿児島の近海にメジロザメが多数出没しています。ただ、サメも危害を加えるか、血のニオイをさせなければ、基本的に襲ってくることはありません」 では、海水浴中にイルカやサメを見つけたらどうすればいいのか。 「泳いでいて、イルカを見つけたら、すぐに海からあがってください。気がつかないうちに近くまでイルカが来た場合は、イルカの好奇心を誘うような激しい動きをせず、静かに陸へ移動しましょう」 イルカは遊んでいるつもりでも、人間にとっては命取りになる可能性もあるのだ。