「おおさか維新の会」結成を表明 橋下徹氏ら会見全文3
副首都のイメージを具体的に教えて?
──あとすいません、1点だけ。国政政党のほうのお話で、この綱領に書いてあるんですが、新しい概念というか言葉で副首都という考え方があると思うんですけども、これちょっと不勉強で、法的に制定することが必要なものなのか、ちょっとその副首都のイメージを具体的に教えていただければ。 橋下:まず日本は法律上、首都も定めがないですよね。だから、これをしっかりやらなきゃいけないんですよ。で、結局、日本の場合にはなんとなくの空気でね、東京に投資がなされて。これはオリンピックを誘致したから、これは東京の石原さんの努力でオリンピックを誘致したんだよね。それに関連するインフラ整備が整うっていうのも、まあまあそれもある程度理解はできるんですけども、ただやっぱり霞が関にね、中央省庁の役人さんっていうのはみんな東京に住んでるから、目の前のことしかやっぱり感じないわけですよ。これは大阪市長をやってよく分かりました。市役所、中之島にあるでしょ、そうすると意識するのは御堂筋なんですよね。うめきたとか。で、ベイエリアとかいうことをいろいろ言ってるけどもやっぱり意識は遠いですよ。大阪市内でもそうなんですから。 で、大阪府知事のときには、大阪城に横に大阪府庁があるでしょう。岬町のこととか和泉市のこととか、やっぱり能勢とかあっちのほうはやっぱり意識遠くなるわけですよ。これは人間ですからね。だからやっぱり霞が関、永田町で今日本の政治行政やってるってことになれば、どうしても東京っていうところが意識に入ってくるというのは、これは仕方がないことだとは思いますけどもね。であればこそね、きちっと法律で首都、副首都、そういうものも決めながらね、ちゃんと政治の力で日本の中にエンジンを2つつくっていくんだっていうことを明確化しないと、これは2極なんかできません。放っといてできるもんではないですから。 ですから副首都というものはきちっと法律上位置付けをしてね、どういう役割を担わすんだってことも、きちっと制度化をして、でそれに伴う予算措置も必要になるんでしょうけどもね。でも政治行政、ありとあらゆるエネルギーを集中させていかないと、日本の中に2極はできませんね。 で、大阪だけが繁栄すればいいなんてまったく思っていません。まず東京と大阪で2極をつくって、で、それからさらに多極化を図っていくと。大きな、大きなこの塊、大きな、大きな岩の塊を崩すのにね、いきなり細かく砕くことなんかできません。まずはぼんと2つに割ってそしてこの、2つに割れた塊を細かく砕いていくっていうことをやらないと、大きなこの岩なんてのは砕けませんよ。 ですから今、日本全体が1極集中、中央集権っていうことでもう、凝り固まってる状況をね、これを変えていこうと思えば、まずは東京に並ぶ大阪を、これをしっかり2極化すると。2つ、エンジンをつくっていく。で次、道州制というものも考えながら、多極化していく。そういう意味で大阪を副首都にきちっと定めて、そして大阪都構想を実現して、きちっと大阪都庁というものもつくって、そして大阪の成長戦略っていうものを実行していくと。 大阪都構想に対抗する案として自民党、柳本さんは、いや大阪都構想、そんな役所の仕組みを変えることじゃなくて、大阪の成長戦略、経済戦略が必要なんだって言いますけどもね、僕らもそれは当然のように考えてるわけです。で、リニアモーターカーを東京・大阪間で開通させることが先だとか。北陸新幹線、大阪まで引き延ばすことが先だ。こんなのはもう誰もが分かってることです。 で、これやろうと思ったら今の政権与党である自民党が、やるよって言えばやればいいのに。何も柳本さんがこんなことをわざわざ公約に掲げなくてもね、自民党やればいいんですけども大阪の自民党には政治力がないから、それを実現できないわけですよ。だから僕らはおおさか維新の会という国政政党をつくって、大阪でしっかり政治力を蓄える。 そして大阪府庁と大阪市役所というものも1つにまとまって、役所の力、行政力っていうものをしっかりとこれを構築していく。そして法律でね、副首都・大阪っていうものも、しっかり定めて、定めさせてね、そして2極をつくっていく。こういうことをやっていくために副首都という言葉を、聞き慣れない言葉かも分かりませんけども、これをしっかり打ち出したんですけどもね。これは法律で定めないとできません、こういうことは。 ──すいません。順序、順序って。 司会:すいません。すいません。会見中で申し訳ないんですけど、松井幹事長ちょっと時間がありますので、次の予定ありますので、松井幹事長だけ先に失礼をさしていただきます。 松井:じゃあまた僕にはあしたでも聞いてください。はい。