子どもの大学受験勉強をやる気にさせる方法! 親が理解すべきモチベーションの仕組みとは
勉強を始めたての子の褒め方
勉強を始めたての子は、勉強に対しての知性があまりない状態といえます。すでに勉強に慣れていて偏差値が取れている人であれば、どのくらい頑張れば点数が取れるかがある程度わかっていますが、その経験も不足してるためわかりません。 では、そういった勉強に対して初めての学生に対しては、最初どのようにアプローチすれば良いのでしょうか。それは短い時間で区切って勉強をさせて、褒めることです。 例えば、美味しそうなカレーの匂いがして、もうすぐカレーが食べられる!という期待感は、ドーパミンが出ているから起こる現象です。しかし、同じ状況であっても、カレーの匂いを嗅いだことがない子の場合はドーパミンが出ません。これは、カレーの匂いを嗅いで、その後ちゃんとカレーが出てきて、食べたら美味しいという体験を何度もしているから、カレーの匂いによってドーパミンが出てくるのです。 勉強も同じように、最初はそれが分からないからドーパミンが出てきません。こういう勉強をしたらテストで良い結果が取れたというような成功体験を積ませることで勉強に対しドーパミンを出せるようになっていきます。 受験勉強ではそのような繰り返しだけでできるわけではなく、数週間、半年、1年間という計画の中で受験勉強をしていく必要があります。既に、アカデミックな姿勢がついている学生であれば、長期的な勉強に耐えることができます。しかし、勉強をあまりしたことがない学生が、同じ量の勉強をすることは難しいでしょう。 だからこそ、その学生が持っている知性(勉強にどのくらい慣れているか)に合わせて、どのタイミングでどのくらい褒めるかということを見極めて考えていく必要があるのです。受験勉強をし始めた人には、特に始めの状況を見守り伴走しながら、小さい簡単なテストで結果を出させてあげて、それを褒める。その際には勉強への姿勢や今までからの変化、勉強時間数などを褒めるようにしていきましょう。