「若い女性がいると華やぐから」「看護師?俺もお世話されたいわ~」真面目に働いているのに性的に見られるのはなぜ…?女性ならではの偏見への対処法
日本とスリランカをルーツに持つ永井ローラさんのTikTokをご存知ですか? 人種のことや女性ならではの悩み、セクシュアルマイノリティについて、また日常の中でふと遭遇した「はて?」という出来事について、「これってどうなの!?」「おかしくない!?」と逐一疑問をぶつけ解決策を考えていこうとするトークが、とっても分かりやすくて共感できると人気を集めています。 【永井ローラ】無自覚な差別や不快な発言をされたとき、どう対処すればいい? ローラさんがよく取り上げているテーマの一つが“マイクロアグレッション”。つまり偏見や思い込みからくる自覚なき差別です。マイクロアグレッションは、受けることもあれば反対に悪気なく自分がやってしまうことも。だからこそ永井さんは小さな疑問もスルーせず、TikTokで毎日発信を続けているんです。 気づかないうちに誰かを傷つけてしまわないためには? そして差別や偏見から自分と、自分の大切な人たちを守るには? このたび、永井さんと一緒にいろいろ考えてみました! 後編のテーマは女性ならではのモヤモヤについて。
「若い女性がいると華やぐから」ビジネスパーソンとして扱われないことにモヤモヤ
――永井さんは、女性ならではのモヤモヤについても多く発信されています。ご自身が体験したものや、視聴者から寄せられたもので、印象的だった事例を教えていただけますか? 私の友達とか視聴者からのエピソードでも多いなと思ったのが、会社のイベントとか接待飲み会に呼ばれたとき、「君はいるだけでいいから」とか「若い女性がいると華やぐから」とか言われた、というもの。彼女たちはビジネスパーソンとして頑張りたいと思っているのに、何かモノみたいに扱われて嫌だったって。でも後日、そのことを上司に相談したら、「ごめんね」と言われて、次からはその仕事や接待から外されたそうなんです!「だって嫌だったんでしょ?」と。何が嫌だったか全く伝わっていないと分かって愕然とした、って言ってました。 ――その場が嫌だったわけじゃなくて、ビジネスパーソンとして扱ってもらえなかったことが嫌だったのに……。 たしかに難しいと思うんですよ。上の世代の女性には「そう扱ってもらえるのは嬉しい」という人もけっこういるから。男性だって、「だって嬉しいって言う女性もいるじゃん!」と思っている人も少なくないと思うんですよね。