「若い女性がいると華やぐから」「看護師?俺もお世話されたいわ~」真面目に働いているのに性的に見られるのはなぜ…?女性ならではの偏見への対処法
――でも若い男性には、そういう役割は求めないわけですからね。
そうそう。女性の場合、真面目に働いていてもすぐに性的に見られてしまうことが多いんですよね。私も「仕事何やってんの?」と聞かれて「フィットネスインストラクター」って答えると、仕事内容ではなくて服装について聞かれることがすごく多かったの。「じゃあスポブラしてんの?」とか「レギンス履いてんの? レギンスってセクシーだよね」とか! 看護師や保育士、キャビンアテンダントの方たちも、いつも仕事名を言うと「俺もお世話されたいわ~」とか言われるって、嫌がっていました。みんなプライドを持って働いているのに、リスペクトがなさすぎですよね!
――それだって、男性が同じ仕事だったら言われないわけですもんね。
偏見というか、刷り込みですよね。女性はお世話するものっていう。たとえば結婚している女性だったら、ちょっと残業していると「旦那さんのご飯大丈夫なの?」とか「子供のお迎えは?」とか聞かれるって。で、「夫が作ってくれる」とか「夫がお迎えに行ってくれる」と言ったら、「いい旦那さんだね」と言われる。女性がどれだけやっても「いい妻だね」とはならないのに! 家事分担は当たり前だよね、という時代になっても、やったら褒められるのは男性だけなんですよね。 ●PROFILE 永井ローラ 1993年生まれ。人種やフェムテック、LGBTQなど現代社会の課題から、最近笑ったこと、イラッとしたこと、くだらない出来事まで、幅広いトピックについて軽快に語るTikTokが大きな支持を集め、次第に発信者として注目されるように。TikTokの他、Podcastで『永井ローラのMONDAY TALKBOX』も配信中。 ---------- Photos:Maki Kusakabe Interview&Text:Naoko Yamamoto
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