その「しつこい湿疹」もしかして「更年期ニキビ」かも!見分け方、原因と対処法は
40~50代になって、「急にニキビができるようになった……」と悩んでいませんか? 日本の女性は一般的に50歳頃に閉経を迎えるといわれており、昨今の研究では閉経の平均年齢は52歳で、閉経前後の5年間は更年期と定義されます。 この時期はホルモンバランスの影響やストレスで、からだや心のさまざまな不調に悩む女性が多いようです。 【 表 】更年期におすすめな11種類の漢方薬 今回は、更年期ニキビに役立つ食事や漢方薬について、薬剤師の山形 ゆかりさんに教えてもらいました。
更年期ニキビの特徴
更年期ニキビの特徴は、口まわりやあご、フェイスラインなど、顔の下半分にできやすいことです。 また、女性ホルモンの減少や加齢によってターンオーバーの働きが低下しているため、一度できると治るまで時間がかかり、ニキビ跡にもなりやすい傾向にあります。 さらに、更年期ニキビは乾燥によるかゆみを伴うこともあり、湿疹との見分けが難しい場合もあります。
更年期ニキビの原因
更年期ニキビの主な原因は、女性ホルモンの減少によるホルモンバランスの乱れです。 女性ホルモンのエストロゲンは、ターンオーバーを促し皮脂の分泌を抑える働きがあります。 したがって、エストロゲンが減少する更年期には、毛穴がつまってニキビができやすくなるのです。 また、ホルモンバランスの乱れは自律神経にも関わっています。 その影響でストレスがたまりやすくなったり胃腸の機能が低下したりするのも、更年期にニキビができやすくなる原因と考えられます。
積極的に摂りたい食べ物
更年期ニキビ対策に積極的に摂りたい食べ物は、大豆イソフラボンやビタミンB2、ビタミンB6です。 大豆イソフラボンはエストロゲンと似た働きをするため、更年期ニキビへの効果が期待できます。 大豆イソフラボンを含むもののなかで、豆乳や豆腐は日常に取り入れやすい食材です。 また、大豆の水煮や納豆、きな粉などは大豆を丸ごと食べられるため、効率よく大豆イソフラボンを摂取できます。 ビタミンB2やビタミンB6は、ターンオーバーを促し肌の健康維持に役立つビタミンです。 ビタミンB2は、レバーやチーズ、たまごなどに多く含まれています。 ビタミンB6は、肉(レバー、鶏ささみ)や魚介(マグロの赤身)、にんにくが含有量の多い食材です。