驚きのコスパ! 無印良品のベストセラー「軽量ダウンノーカラージャケット」を徹底解剖
ハイクオリティな750フィルパワーダウンを使用
ー実際、着てみると、薄手で軽いのに暖かいと感じます。これはダウン(羽毛)に秘密がありますか? はい。ダウンの品質はフィルパワーという単位で示すことができます。これはダウンのかさ高を数値化したもので、数値が高いほど、より大量の暖かい空気を含むことができるため、保温力が高まります。 一般的には550~700フィルパワーが良質ダウンとされていますが、現行の「軽量ダウンノーカラージャケット」には、750フィルパワーのダウンを使用しています。
ー上質なダウンを使うと、価格が上がってしまうのでは? 当然コストは上がってしまいますが、場所によってダウン量をミリ単位で調整するなど無駄を省くことで、6000円を切る価格を実現しています。 なお、使用するダウンはRDS(レスポンシブル・ダウン・スタンダード)認証[1]などの第三者機関により審査、証明を取得した羽毛のみを使用しています。
ー暖かいだけでなく、軽くてふんわりとした着心地も印象的です。 通常、ダウンジャケットは、表地から中のダウンが出てこないようにするために、ダウンをダウンパックに充填するのですが、このモデルにはあえてダウンパックを省略しました。その分着心地が軽くなり、ダウン(羽毛)そのものの柔らかさを感じることができます。また、布地の裏側に熱と圧力をかけて、編み糸が重なる凹凸部分をフラットにするカレンダー加工を施すことで、ダウンの飛び出しも防ぎます。
ビジネススタイルにも調和するマットなナイロン素材
ーマットなナイロン素材が大人っぽい雰囲気です。 表地のナイロン素材は質感にもこだわりました。アウトドアブランドのインナーダウンに使われるナイロン素材は、光沢が豊かなものが主流で、スポーティなイメージが強くなりがちでした。 そこでこのモデルには、20デニールの細番手の糸で織られた高密度ナイロンを採用しました。肌触りがしっとりしていて柔らかく、かつマットな質感のため、ビジネスシーンにも違和感なくなじみます。また、水も弾くので、アウター使いにも対応できます。2022年からは環境に配慮してリサイクルナイロンに切り替えましたが、機能性はキープされています。