驚きのコスパ! 無印良品のベストセラー「軽量ダウンノーカラージャケット」を徹底解剖
ー帯電防止機能もそなわっているとか? 「静電気が気になる」というお客様の声は以前から多く、そのため、2023年のモデルから、静電気を帯びないようにする帯電防止機能を追加しました。これは裏地に導電性のあるナイロン糸を使うことで生地に静電気がたまりにくくする無印良品の独自の機能です。
ーポケットに収納できる機能もあるんですね。 折り畳んでサイドポケットに収納できる機能は2012年に追加しました。アウトドアブランドのインナーダウンにも、こうしたポケッタブル機能を持つモデルが少なくありませんが、小さなポーチや袋に収めるものが多かったんです。 ただ、「ポーチや袋がどこかに行ってしまった……」というケースも少なくないため、サイドポケットにそのまま収納できるようにしました。イージーケアにもこだわっていて、中性洗剤を使って自宅での手洗いが可能です。
ーシルエットのこだわりを教えてください。 メンズはボクシーシルエットになっていて、レディースは若干ウエストをシェイプしています。メンズとレディースに共通しているのは、いずれも「細すぎない細身」であること。インナー使いした際に、ゴワつかない程度の細身ながら、体のラインを目立たせないよう適度なゆとりを確保しています。また、ジャケットの下に着た際に、裾からはみ出さないよう着丈をやや短めに設定しているのもポイントです。
ーメンズとレディースでは、デザインの違いはありますか? 基本的なデザインはほとんど同じですが、ステッチの見え方が若干異なります。レディースはより上品に見えるよう、表地を2重にすることで、表側にステッチが見えないように工夫されています。メンズは表側にステッチが見えるので、カジュアルなイメージになります。
スタイリングを制限しないミニマルなデザイン
ーリピート率も高いといいますが、どんな点が好評ですか? 長年ご愛用いただいているお客様からは、「着こなしに合わせやすい」というお声をよくいただきます。主張が控えめなシンプルデザインなので、ビジネススタイルから休日カジュアルまで、合わせる着こなしを選びません。普段使いはもちろん、出張やキャンプなど幅広いシーンでも重宝します。ちなみに2024年の売れ筋のカラーリングは、メンズはブラックとダークグレーが、レディースはライトベージュとブラックが人気です。 ー発売から8年が経ちますが、アップデートはされていますか? 機能性やサイジングは時代に合わせてアップデートしています。無印良品は「暮らしの中でこんなものがあればいい」という生活者視点を重視しているため、商品開発を行うスタッフは、普段からネットストアのお客様レビューをチェックしたり、店舗スタッフに寄せられたお客様の声を聞くミーティングを行ったりしています。軽量ダウンノーカラージャケットも、お客様の声をもとに年々進化を続けています。 ー最後に、この冬、インナーダウンの購入を考えている読者へメッセージをお願いします。 インナーダウンにはたくさんの選択肢がありますが、ぜひ一度、店頭で袖を通していただきたいです。そうすれば、着心地のよさや着回しやすさ、コストパフォーマンスまで、軽量ダウンノーカラージャケットがいかにライフスタイルにフィットするかを実感していただけるはず。一見シンプルなこのダウンジャケットには、素材からシルエット、パーツに至るまで、生活者のニーズと無印良品のものづくりの哲学が詰まっているんです。 [1]RDSとは、動物福祉の要件に適合したアヒルやガチョウから採取されたダウンであることを保証する国際認証基準のこと