台湾の注目エリアは桃園! 今行くべき新オープン施設 3選
かつては農業灌漑用として使われていた埤塘(溜池)の周囲を市民の憩いの場として整備した公園、青塘園に面して建つ桃園市児童美術館を象徴するのは、30度の角度を持つ、丘のような芝生の屋根。公園の景観と一体化したこの斜面にはスロープなどが設置され、子どもたちのアクティビティに活かせるようになっている。 <写真>「桃園市児童美術館」に隣接する、2025年竣工予定の「桃園市立美術館」の完成予想図。
展示室はいずれもガラス張りで、子どもたちが楽しく遊びながらアートに触れられる工夫が随所に。また、多様な背景を持つ利用者のことを考え、さまざまな言語の書籍を用意した図書室や、さまざまなイベントに使えるホールなどもある。斜めの屋根の下に位置する線路に面したテラスでは、体験型アート作品の展示も行われていたが、展示と同様に子どもたちの心を掴んでいたのが、手すりの向こうのほぼ同じ高さの位置に時折やってくる電車の姿。 <写真>桃園市立美術館と対峙するテラス部分にも展示が。
このテラスからは、現在工事中の「桃園市立美術館(大美術館)」の姿もよく見える。地上5階・地下2階建ての大美術館は、地下の駐車スペースを含めて延べ床面積40,142㎡の広さを誇る建物。サイズ的には児童美術館よりだいぶ大きなものとなるが、2館が対になるよう、屋根は同様の“丘”となっている。 台湾の子どもたちは7~8月が夏休みということもあり、訪れた際には多くの親子連れで賑わっていた。公園に繋がる1階の屋根の下の通路には数々の屋台が出て、お祭り的な雰囲気を醸し出していた。なお、児童美術館には八徳館という別館もあり、両館で連動した企画も展開している。 <写真>桃園児童美術館のテラスから見た、工事中の「桃園市立美術館」。行き交う電車がよく見える。 桃園市児童美術館 住所/320桃園市中壢區高鐵南路二段90號 開館時間:9:30~17:00