フリーアナウンサー吉川美代子さん「内視鏡検査で、超早期の大腸がんを切除しました」
フリーアナウンサーの吉川美代子さんは、40代で更年期症状に悩まされ、50代には珍しい腟がんの経験も。そして60代には大腸ポリープがたくさん見つかり、そのひとつががんに…。その後も大腸ポリープや大腸の健康と向き合い続けている。「自分の体は自分で守る!を心がけ、定期的な検診を欠かさないで」と、ご自身の大腸にまつわる既往症を話してくれた。
「内視鏡検査で、超早期がんを切除できました」
●吉川美代子さんと、がんとの年表 ・45歳頃から…更年期症状に悩まされる ・45歳…………子宮筋腫で子宮、卵巣、卵管を摘出 ・57歳…………初めて大腸ポリープ発見 ・58歳…………腟がんの手術 ・60代になって便秘と下痢を繰り返すようになり、不安に ・64歳…………大腸がん発見、切除 ・65歳以降……毎年、大腸内視鏡検査 吉川さんに初めて大腸ポリープが見つかったのは、57歳の頃。 「そのときは、大腸内視鏡検査で4個のポリープが見つかりました。検査時にその場で切除してもらい、病理検査の結果も良性。よかったと思ったくらいで、そのときはあまり深刻に考えていませんでした」 というのもその翌年、吉川さんは腟がんを発症。腟がんは珍しいがんだが、手術で切除でき、治療後の回復も順調。1カ月後に仕事にも復帰したほどだった。 「腟がんで、大腸ポリープのことをすっかり忘れていましたが、便秘と下痢を繰り返して変だな、と思うようになったのです。日本女性に大腸がんが多いのは知っていましたし、大腸内視鏡検査の重要性も理解していました。ですから検査の予約を入れるのに、躊躇(ちゅうちょ)はありませんでした」
大腸内視鏡検査でがんも取り切れた!
吉川さんは64歳で久しぶりに大腸内視鏡検査を再開。 「そのタイミングで受けて、本当によかった。大腸ポリープが12個も見つかったのです。担当してくださった消化器科の医師から、全部取り切れたから安心しなさい、と言われホッとしました。ところが、12個の中にひとつ10㎜程度の大きいポリープがあり、それが悪性=大腸がんだったというのです。担当医の話では、ステージ0の粘膜内にとどまっている超早期がんで内視鏡検査時にすっかり取り切れたので、もう治療の必要はないとのこと。やはり検査は重要ですね」 その後は毎年、大腸内視鏡検査を行い、必ず7~8個のポリープがあり、そのつど、検査時に切除してもらっているそう。 「大腸ポリープができやすい体質で、血縁者にがんも多く、ハイリスクなのだと思います。でもその後はがんは見つかっておらず、毎年、検査で取り切れているので安心です。担当医からは毎年、検査に来てくださいと言われていますが、食事や生活の制限もなく、これまで通り過ごしています。私は肉好きなのですが、野菜や食物繊維もたっぷりとっているし、今は下痢や便秘などの排便習慣の乱れもありません。年1回の大腸内視鏡検査で大腸がん予防になると考えたら、楽なものです」