【湘南】畑大雅、鈴木章斗弾で東京に完勝 山口智監督「成長を感じられる」26年ぶり4連勝
<明治安田J1:東京0-2湘南>◇第35節◇3日◇味スタ 湘南ベルマーレが敵地でFC東京に2-0で完勝し、今季初の4連勝を達成した。 前節のサンフレッチェ広島戦に続き、上位撃破でJ1残留に向けて大きな勝ち点3を積み上げた。 山口智監督(46)は「自分たちができることをまずやろう、それをもってFC東京さんに対してぶつけようと準備してきたことをそのまま出してくれたからこそ、こういう結果になった」と満足げに振り返った。 試合開始から圧倒する。出足の鋭さで主導権を握ると、何度も相手ゴールに迫った。前半43分、FW鈴木章斗(21)がペナルティーエリア手前から見事なコントロールショットでゴールネットを揺らし、先制に成功した。今季9点目となった。 後半も勢いは止まらない。同4分、左サイド深くまで進入すると、カットインからゴール右に決めた。畑は先制点のアシストも記録しており、全得点に絡む活躍をみせた。終盤は攻め込まれる場面もあったが、体を張って無失点に抑えた。 26年ぶりの4連勝と終盤戦で強さを発揮している。指揮官は「ここに来てそういう戦いができて結果が出たのは喜ばしい。これを続けて残り3試合あるので、1個1個やりたい。ビビらずできたのはすごく良かった。成長を感じられるゲームだった」と手応えを口にした。 守備ラインを統率し、無失点に抑えたDFキム・ミンテ主将(30)は「自信を持って言えるのは、今の湘南、秋の湘南は強い」と言い切った。 「なぜ秋の湘南が強いのか」との問いには「分からないです、ぼく2年目なので」と笑った。昨年は夏にミンテやMF田中聡(22)が加入し、センターラインが安定したことでJ1残留につながった。「今年はサッカーのスタイルがしっかりしている。自分たちのサッカーがどの試合でもできる。ボール持つ時間が長くなっているのでそういうところじゃないかなと思います。まあ若手の成長が素晴らしい」と分析。「残り3試合、全部勝てると思っている。勝てれば9位は確実に行けると思います」と1桁順位浮上を予言した。