アルバルク東京は痛恨の連敗、意地を見せた小酒部泰暉「気持ちを入れ替えて積極的にアタックした」
「もっとスマートに戦っていかなければいけない」
A東京は昨シーズンと今シーズン、週末で同一カードの連敗はなく、さかのぼると2022-23シーズンのチャンピオンシップセミファイナルで千葉ジェッツに連敗して以来となった。テーブスの欠場は要因ではあったものの、これまでは誰かがいなくても誰かが補って勝利してきたのがA東京の強さだった。 結果だけ見ればA東京にとってはショッキングな週末だったが、前日は無得点に終わった小酒部泰暉は意地を見せた。チームの日本人最長となる25分38秒コートに立ち、日本人最多の17得点を記録した。 小酒部は前日の敗戦を受けて、この試合に強い気持ちで臨んだと話す。「昨日の課題として気持ちの部分でやられてしまったので、切り替えて今日はタフに入ると決めていました」。しかし、後半は上手くいかなった部分も多かった。「第4クォーターの出だしとか自分たちのミスから失点に繋がってしまい、それが敗因になったと思います」 「昨日は特に自分らしいプレーができていなかったので、気持ちを入れ替えて積極的にアタックしました」という言葉通り、いつも以上に積極的にリングを狙う姿があった。さらに3ポイントシュートは7本中4本成功させて、群馬にとっての脅威となった。 今シーズン、47.4%と高確率を誇る3ポイントシュートについては次のように語る。「そこまで確率は気にしていません。打つべきところで打つだけです。個人的には昨シーズンは得点に絡めなかったので、その反省として今シーズンは積極的にアタックすることを考えてやっているので、それが良い結果に繋がっているのだと思います」 長いシーズンの中では、良い時もあれば思うようにいかない時もある。今節の結果は小酒部にとっても受け入れ難いものだっただろう。しかし、敗戦から学べることも多い。小酒部は今節を次のように振り返り、前を向く。「2試合通じて後手に回ることがありました。モチベーションは改善点としてやっていく必要があり、もっとスマートに戦っていかなければいけないという反省もありました。反省点ばかりの試合でした」 今節の結果で中地区首位の三遠ネオフェニックスとの差は2ゲームに広がった。しかし、シーズンはまだ中盤で、巻き返すチャンスはたくさんある。最終的にチャンピオンに輝くために、負けがチームを強くしてくれることもあるだろう。チームを背負っていく覚悟を持って、確実なステップアップを見せている小酒部の再起に注目だ。