「ママ、仕事に行かないで!私の方が大事じゃないの?」小学3年生のシンママ・大和田美帆「叱る」も「許す」も一人二役する現実
── シングルマザー=大変だという人もなかにはいますが、そうではないと。 大和田さん:それ、それ!かわいそうってほんと違うと思います。お父さんがいるから幸せとは限らないし、何が幸せかは人それぞれ。シングルマザーになって世間の目を気にしてしまったこともありますが、幸せになるために離婚したので。離婚したとき、先に離婚した先輩から「おめでとう」って言われたんですよ。「おめでとう。よかったね。幸せになるんでしょ」って。たしかに人それぞれ、離婚の内容にもよるとは思いますし、子どもを振り回してしまった反省はあります。その分、後悔しないように自分たちの幸せのかたちを作ってきました。
── お父さんが子育てについて何かおっしゃることはありますか? 大和田さん:たまにフォローしてくれるくらいですね。私が娘を叱ると、父のところに泣きながら行って、ママが怒ってきたって頼って。ありがたい存在です。父だけではなく、私の友人や母の友人、みんなで子育てしています。愛情があればどんな家族の形でも大丈夫、そう信じています。 PROFILE 大和田美帆さん おおわだ・みほ。1983年生まれ。東京都出身。2003年、舞台『PURE LOVE』でデビュー。ミュージカル『阿国』、音楽劇『ガラスの仮面』、『アマデウス』、『ハリーポッターと呪いの子』など多くの舞台で活躍。「チョイス@病気になった時」にMCとして出演中。1児の母。
取材・文/松永怜 写真提供/大和田美帆
松永怜