独自チップとスパコンがAI時代の鍵を握る…アマゾンAWSはその両方を推進(海外)
アマゾン ウェブ サービスは2024年12月3日に行われた年次カンファレンス「Re: Invent」で新しいAIチップとスーパーコンピューターを発表した。 【全画像をみる】独自チップとスパコンがAI時代の鍵を握る…アマゾンAWSはその両方を推進 これはアマゾンが AI用半導体チップに関してエヌビディアへの依存を減らす準備ができている証拠だ。 アマゾンだけではなく、グーグル、マイクロソフト、OpenAIも独自のAIチップ開発を設計している。 大手テック企業の次なるAI(人工知能)時代の戦略は、自社で半導体チップとスーパーコンピューターをいかにコントロールするかがすべてになるだろう。アマゾンを見ているとそのことがよくわかる。 2024年12月3日に開催されたアマゾンの年次カンファレンス「Re:Invent(リ・インベント)」において、テック大手アマゾンのクラウドコンピューティング部門であるアマゾン ウェブ サービス(Amazon Web Services:AWS)は、次世代のAIチップ「Trainium(トレイニアム)3」を発表した。また、自社のチップを用いて構築される新たなスーパーコンピューターも発表し、同社のAI分野における野心を示した。 これは、OpenAIのChatGPTのリリース以来、生成AIブームを特徴づけてきた現状からの重要な転換を示している。現状では、テクノロジー業界はエヌビディア(Nvidia)に依存しており、各社は業界をリードするエヌビディアのGPUチップを調達し、大規模なデータセンターにおいてAIモデルのトレーニングを行ってきた。 エヌビディアには強力なモート(企業が競合他社から自社を守るための「経済上の堀」)がある。専門家によると、同社のハードウェアとソフトウェアの組み合わせは、他の選択肢に切り替えにくくする強力な仕組みとして働いているという。しかし、AWSの発表は次のAI開発時代を支える技術を自ら手に入れようとしていることを自ら示している。