インディアン スカウト ローグ 試乗インプレ【“クルーザー”という先入観を打ち消してくれるスポーティーさと軽快さが魅力】
スカウトシリーズの熟成感がすごい!
この日、小川とは互いにバイクを交換したりして千葉の富津海岸へ向かった。インディアンの2台(スカウト ローグとスポーツ チーフ)を乗り比べる機会を経て、バイク歴30年のモーターサイクルジャーナリストはどう感じたのかを聞いてみた。 小川「スカウト ローグは2022年登場、スカウトシリーズの中では若手モデル。とはいえ2014年にスカウトが現代に甦って以降、このシリーズはエンジン/ハンドリング/ポジションも少しずつ改良を重ねてきたわけで…。歴代のスカウトを試乗してきたけれど、スカウト ローグには熟成感を感じたよ」 村田「熟成感…シリーズ通しての深化がきちんと具現化できているってことですか?」 小川「まさにそう! ローグは“ならず者”とか“不良”の意味だけど、それはあくまでバイクの佇まいや世界観。実際はクルーザーなのにスポーティーさも併せ持ち、かつ軽快で上品な乗り味が魅力。アメリカでは積極的にレース参戦しているブランドらしく、追求するバイクのコンセプトにブレがなく、それが熟成されている感じだなと」 村田「確かにクルーザーというと重たくて曲がらなくて、ドコドコと爆音でスマートさにやや欠ける印象を持っていたけど、インディアンのスカウトシリーズは真逆の印象。とにかく軽くて、素直なハンドリングにやっぱり安心感を覚えるバイクだなというのが、2回目の試乗で感じたことです」 小川「豊かな鼓動感が魅力的なエンジンは、スロットルを開けると速さと気持ちよさを同時に味わうことも可能。低回転域を繋ぎながらどんどんシフトアップする走りもできるし、2速以降は回転を上げる走りも楽しい。 スロットルワークに対する反応もまるでスポーツバイクのようで、2000rpm以上回っていれば、スロットルを開けた際の反応はとてもスムーズ。豊かなトラクションが安定感をもたらし、リヤタイヤはどこまでもパワーを受け止めてくれる。まさにスポーツクルーザーとしての新しいカタチだと思うね」 村田「スポーツ性など難しいことを考えずに、ブラックアウトされたカスタム感のあるスカウト ローグに似合うスタイルで、ファッション的に楽しむのもいいですよね」 小川「もちろん、それも全然アリ。何も考えずにスロットルを開け続けるのも醍醐味だし、むしろそれこそがスカウト ローグの本質だとも思う。 ただファッションから入ったバイクライフの先に、ちょっとしたスポーツの楽しみがあるのも事実。スカウト ローグに乗っていると、コーナリングやバイクを操るという、そんな楽しみに開眼する日がそう遠くないうちに訪れるかもしれない」 村田「はじめてのクルーザーを探しているライダーには、スポーツ性もファッション性も高いバイクとしてオススメできる1台ということですね。 今なら新車購入でパーツ/アクセサリー/アパレルがプレゼントされる特別キャンペーンも実施しているので、ぜひ気になっている方はこの機会に自分好みのスカウト ローグを手にしてほしいですね」 ◆今回一緒に借りたスポーツ チーフと一緒に。 ◆ブラックアウトした精悍な佇まいだが、ブラックアズールクリスタルのカラーは独特のラメ感もあるので、光の当たり具合でタンクの表情が変わる。
────────── ●文:ミリオーレ編集部(村田奈緒子) ●写真:真弓悟史 ※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
ミリオーレ編集部
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