巨人・得点力アップを図りながら“守り勝つ野球”をさらに推進【2025最新メンバーリスト】
2025年を迎えたばかりだが、新しいシーズンに向けて、すでに戦いは始まっている。ここでは首脳陣を含めた全球団の布陣を紹介する。どのチームも前年よりパワーアップしているのは間違いない。 写真=BBM ※情報は1月5日現在 チーム打率、チーム防御率の[]数字は2024年のリーグ順位 【選手データ】阿部慎之助 プロフィール・通算成績
【2024年成績】セ1位 77勝59敗7分、勝率.566、チーム打率.247[2]、チーム防御率2.49[1] 4年ぶりのリーグ優勝を成し遂げたものの日本シリーズに進むことはできず。悔しさの中で昨季を終え、球団は日本一へ向けた補強でさらにアクセルを踏んだ。 FA戦線では阪神に残留した大山悠輔、ソフトバンクからロッテへ移籍した石川柊太の獲得が不発に終わったものの、阿部慎之助監督たっての希望でソフトバンクから甲斐拓也を迎え入れた。さらに昨季のMVP右腕である菅野智之が海外FA権を行使してオリオールズへ移籍した穴を埋めるために、楽天から自由契約となった田中将大の獲得に成功。ブルペン強化として中日から自由契約となっていたR.マルティネスも獲得するなど、大補強により昨季のストロングポイントだった守備面はさらにバージョンアップを遂げ、指揮官の「基本はバッテリーと守り。それは変わらない」という言葉を体現する形となった。 とはいえ得点力アップも喫緊の課題で、攻撃陣には2023年に3Aでトリプルスリーを達成したT.キャベッジを補強。主砲・岡本和真のあとを打つ五番打者候補としての期待がかかる。 首脳陣の刷新も打撃面の強化に主眼が置かれ、オイシックスの橋上秀樹監督を作戦戦略コーチとして11年ぶりに呼び戻し、外野守備兼走塁コーチから配置転換となった亀井善行打撃コーチと連携を図りながら、相手投手攻略に向けた戦略を練っていく。 一方、ドラフトでは1位抽選で金丸夢斗を中日にさらわれると、22年秋の浅野翔吾に続く高卒ドライチ野手となる高校No.1遊撃手の石塚裕惺を指名。二軍コーチも川相昌弘野手総合コーチ、矢野謙次打撃チーフコーチを一軍から配置転換して総合的な野手強化を図る体制を整えるなど、未来に向けたチームづくりにも目を配っている。