40代が“一目惚れされる”肌作りの決め手とは?【美の巨匠・齋藤薫さん連載】|STORY
数々の女性誌で長年活躍している美容ジャーナリスト・齋藤薫さんが、STORY読者の悩みに寄り添うQ&A連載。体の変化が目に見えて表れはじめ、不安や悩みも増えてくる40代に、美の先輩からの叡智をお届けします! “一目惚れされる”肌作りの決め手 6選カット集【美の巨匠・齋藤薫さん連載】
お悩み:【人目を奪う肌になるには、どうしたらいい?】
年齢を重ねても、お肌が綺麗で若々しい方に憧れます。自分もそんな肌を目指したいのですが、おすすめのアイテムがあれば教えて欲しいです。
最初の瞬間、人の印象を決めるのはやっぱり肌?
人の“第一印象”を決めるのは何か? 顔、髪型、全身のバランス、服……そこには多くの説があるけれど、もっと一瞬の、まさに最初の瞬間に、ひらめきのように人の印象を決めてしまうのは、むしろ「肌」ではないかと思うのだ。 人と人との相性を「肌が合う、肌が合わない」というふうに表現する。そして「肌あい」には、“その人が持っている特徴や気質”という意味がある。例えば動物同士がインスピレーションで相手との相性を判断するように、人と人はこの肌あいによって相手を感じ取るという説もあるほど。 だから肌の印象は、直感的に、また霊感のように、相手の心に訴えかける何かを持っているということなのだ。言ってみれば第一印象より前に、その人の存在を相手に伝えるような不思議な力。だからこそ肌は少しでも美しくあるべき。美しくなければいけないのだと思う。
じゃあ、一目惚れされる肌ってどんな肌?
そういう意味で、出会い頭に瞬間的に相手に魅了されてしまう時、その決め手が美しい肌なら、そもそもそれはどんな肌? 言い換えれば、まさに“一目惚れしてしまう肌”ってあるはずで、それって一体どんな肌なのだろう。 これはもう疑いようがなく、“透き通るように透明感ある肌”。人の肌の透明感には人を惹きつける特別な力があるようで、それは本能への働きかけとも言えるし、ある種スピリチュアルなレベルの力ともいえる。透明感は自然界における美しさの象徴とも言えるし、人の肌の透明感には絶対的に潤いが必要だからこそ、水がないと生きていけない人間は、その奥にある水分も含めて透明度に惹かれるとも言われるのだ。 ともかくすれ違い様にも相手を魅了してしまうのだから、それこそ一目惚れ!!年齢を超えて、最も愛される肌の決め手と言ってもいい。 ただ透明感って、作り方が難しい。そもそも自分の肌に透明感があるかどうかも、わかりにくい。透明感は多くの鏡に映らないから。むしろ自然光の中で見ないと透明感の有無は判断しにくいのだ。 でも逆に考えれば、理解しやすいはず。透明感がない肌とはどんな肌?と言うなら、これは明快にゴワついた肌。肌がゴワゴワと硬くくすんでいるのは、古い角質による角質肥厚があって、透明度が極めて低い肌と考えるべきだから。