平野紫耀の発想力とそれを支える頭脳・神宮寺勇太、岸優太の予想外なラップ……Number_i、なぜバランスがいい?
神宮寺勇太は広い視野を持つNumber_iの舵取り役?
そんな平野が出すアイデアを精査しているのが神宮寺で、MONJOEは「どっちの話もうまく聞いてその上で自分の意見を言っている」と印象を語っている(※3)。彼が言う通り、3人でいる際には神宮寺が平野と岸の発言の意図を汲み取りながら場を回しているイメージが強い。制作現場でも、そのような光景が繰り広げられているのだろう。 Pecoriも「3人のまとめ役」と神宮寺を説明しているが、自身がプロデュースした「INZM」のリリース直後に制作経緯を熱量たっぷりに語っていた神宮寺の姿からは、たしかにクリエイティブ精神の高さも伝わってきた。 『Newsweek』誌面版のインタビューでは、「俺が2人を支えなきゃ、みたいなことは一回も思ったことないです」と本人は語っているのだが、近くで見ている人たちの発言を踏まえると、神宮寺が広い視野を持ってNumber_iの舵を取っている場面があるのは間違いないだろう。 メンバーから直接聞ける制作エピソードも面白いが、MONJOEやPecoriの話からは、また違った角度からの彼らの印象や魅力が見えて興味深い。そして、平野、神宮寺、岸、3人それぞれの人間性や意見を尊重して一緒にハイクオリティな作品を完成させる制作陣も含めて、本当にいいチームなのだろうな、と思う。こうした制作裏話を知った今、新たな気持ちで彼らの楽曲に触れたくなるうえに、9月23日に届けられる『No.Ⅰ』への期待は増すばかりだ。 ※1:https://www.newsweekjapan.jp/stories/culture/2024/08/post-105554_1.php ※2:https://www.newsweekjapan.jp/stories/culture/2024/08/post-105553_2.php ※3:https://www.newsweekjapan.jp/stories/culture/2024/08/post-105553_3.php
かなざわまゆ