今年は価格高騰時代の超コスパCOTY? なぜ“最高にちょうどいい”フリードが選ばれたのか(小沢コージ)
筆者はスズキ フロンクスに最高点を投じたが…
ぶっちゃけ、今の価格高騰は「ちょっとイイと国産車でも500万円クラス」を現実化してしまった。 もちろん、昨今流行りの残価設定ローンで車両500万円のクルマでも5年後に下取ることを考えると月5万円くらいで乗れたりするが、それでも月5万だし、結局数100万円払って最後手元に残らないことに違いはない。 やはり平均所得がせいぜい470万円前後の国民が、500万円のクルマを買おうってところに無理があるのだ。 個人的には同じく250万円台スタートでしかもインド生産ハイクオリティカーのスズキ フロンクスに最高点を投じたので、その評価が全体4位だったのは解せないが、ぶっちゃけ実質500万~600万円のクルマがいくらデキが良くても、日本カー・オブ・ザ・イヤー!と言われても、ピンとこない人の気持ちは良くわかる。 今年は秘かに、“日本のビンボー化”を象徴する「超コスパCOTY」でもあったのではないかと思ったりもしているのだ。 (小沢コージ/自動車ジャーナリスト)