運転免許証とマイナンバーカードが1枚に! 実施は2024年末? 本当に便利になるの?
警察庁では、運転免許証とマイナンバーカードの一体化に関する運用を、2024年度(令和6年度)末までに開始する予定だと公表しています。 同庁によれば、これにより、免許更新時の利便性などが向上するとのこと。では、具体的に、運転免許証とマイナンバーカードの一体化とはどういったもので、どんなメリットがあるのでしょうか? また、マイナンバーカードを持っていない人や、紛失した場合はどうなるのかなども気になるところ。これらについて、まだ、詳細は発表されていませんが、現在分かる範囲で検証してみます。 【画像】運転免許証とマイナンバーカードの一体化に関連する写真をギャラリーで見る(27枚) 文/Webikeプラス 平塚直樹
運転免許証とマイナンバーカードの一体化とは?
運転免許証とマイナンバーカードの一体化とは、運転免許証のICチップに入っている免許固有の情報を、マイナンバーカードのICチップへ記録するというものです。 この一体化については、2022年(令和4年)4月に、道路交通法の一部が改正され、以下のような規定が盛り込まれました。 「運転免許を現に受けている者のうち、当該運転免許について運転免許証のみを有するもの等は、いつでも、その者の個人番号カードの区分部分に当該者の運転免許に係る一定の情報(以下「特定免許情報」という。)を記録することを申請することができることとする。 特定免許情報が記録された個人番号カードは、運転免許証の携帯及び提示義務に係る規定の適用については、運転免許証とみなす。」 (出展:参議院ホームページ 議案情報「第208回国会(常会)議案要旨」) ご存じの通り、ここでいう個人番号カードがマイナンバーカード。これら条文を簡単にいえば、運転免許証を持っている人は、その人の免許情報(特定免許情報)をマイナンバーカードへ記録する申請ができるということ。 つまり、運転免許証の情報を紐付けしたマイナンバーカード1枚で、免許の種類や番号、交付年月日や有効期間などの情報が分かるということです。 要するに、現在すでに運用が開始している保険証とマイナンバーカードが一体化した「マイナ保険証」のような感じで、いわば「マイナ運転免許証」にすることができるということですね。