「中国の海上民兵」艇が比公船に故意に衝突、フィリピン当局発表
[マニラ 15日 ロイター] - フィリピン漁業水産資源局は、11日に南シナ海のティトゥ島付近で定期的な海上パトロールを行っていた2隻の同局船のうち1隻に「中国の海上民兵」艇が故意に横から衝突してきたと発表した。 14日の発表文によると、衝突された船は右舷船首がへこんだという。 フィリピン側はこれまで、中国が南シナ海で海上民兵を組織していると非難しているが、中国側は民間船だと主張している。 同局が公開した動画では、船首番号00108の中国艇が比公船に接近し、衝突する様子が映っている。その後も比公船は任務を続けたという。 中国外務省の毛寧報道官は定例会見で、フィリピン船が「中国の管轄海域で危険な航行をし、同海域で通常通り操業していた中国漁船と衝突した」と発言。 「中国はフィリピンに対し、南シナ海における中国の領土主権と海洋権益を真剣に尊重し、状況を複雑化しかねないいかなる行為も中止するよう求める」と述べた。