50代独身で年収「700万円」です。母の介護のため、給与が下がっても在宅勤務の会社に転職するべきでしょうか?
親の介護をしなければならないと、親族を頼れない場合、仕事との両立に悩んでしまう人も多いようです。 現在の仕事を続けながら仕事ができるのか、ほかの仕事を始めて今と同じような収入が得られるのかなど、悩みは尽きません。 そこでこの記事では、介護をしながら収入を得る3つの方法をご紹介します。 ▼会社員で「年収1000万円」以上の割合は? 大企業ほど高年収を目指せる?
介護をしながら収入を得る方法
独身で周りに手伝ってくれる親族がいない場合、親の介護をどうするべきか、1人で考えなければなりません。自身がメインで介護をする場合、フルタイムの正社員として働くのは、困難な可能性もあるでしょう。 介護をしながら収入を得る方法としては、3つ考えられます。 ■フリーランスで在宅ワークをする 1つはフリーランスの在宅ワーカーになる方法です。 厚生労働省の「在宅ワークの適性な実施のためのガイドライン」によると、2013年時点で在宅ワーカーの数は約126万4000人。そのうち専業で働く人は、91万6000人います。 ただし、現在年収が700万円とすると、ひと月あたりおよそ58万円稼ぐ必要があります。 在宅ワークによる平均的な月収でもっとも割合が多いのは、ひと月当たり5万円以下の27.7%。在宅ワーカーのうち、ひと月50万円以上稼いでいる割合は8.7%と10人に1人いないのが現状です。 どのような仕事をするのか?収入の保証があるのか?といったことを明確にしたうえで、フリーランスになることを考えたほうがよいでしょう。 ■介護休業をして給付金を受け取る 2つ目の方法は、現在の会社を辞めずに介護休業をして給付金を受け取る方法です。 介護休業とは、要介護状態にある家族を介護するための休業で、要介護状態の方1人に対し通算93日(上限3回)まで取得できます。 「93日では短すぎる」と感じるかもしれませんが、この間に要介護認定をもらったり、介護施設への入居や介護サービスの選定をしたりなど、この先どのように介護をするのか検討し準備するための期間と捉えられます。 また、介護休業中は要件を満たすことで「休業開始時賃金日額の67%相当額」を介護休業給付金として受け取ることも可能です。 介護休業給付金について詳しく知りたい方は、最寄りのハローワークで確認してみましょう。 ■在宅勤務できる会社に勤める 最後は、在宅勤務が認められている会社に勤める方法です。 国土交通省の「令和5年度テレワーク人口実態調査-調査結果(概要)」によると、直近1年間でテレワークをした人の割合は、全国で16.1%。そのうち、実施頻度が週5~7日の割合は、17.7%となっています。 毎日ではないとしても、週に数日在宅勤務ができれば、ほかの介護サービスと併用して介護と仕事の両立を目指すこともできるでしょう。フリーランスや介護給付金を受ける方法と比べ、安定した収入を得られる点も、大きな魅力です。