【箱根駅伝】帝京大 シード滑り込み10位「後ろについたら負けると…」強心臓1年生・小林咲が積極走
◇第101回東京箱根間往復大学駅伝・復路(2025年1月3日 神奈川・箱根町~東京・大手町の5区間109・6キロ) 超ハイレベルなシード権(10位以内)争いが繰り広げられた。10区20キロ付近まで4チームが8位集団を形成。残り800メートルを切ってからのスパート合戦で東洋大が20年連続のシードを死守、東京国際大、帝京大も10位以内に滑り込んだ。近年、シューズ性能、トレーニングの質も高まり選手レベルは飛躍的に向上。11位の順大は7秒差で涙をのんだが、21年駒大の優勝タイムを1分近く上回る好タイムだった。 帝京大の1年生アンカーが大役を果たした。往路14位から9区で9位まで浮上すると、10区の小林咲が8位集団を積極的に引っ張り、2年連続のシード権を死守。中野孝行監督(61)からは集団の後方で待機するよう指示を受けたが、「後ろについたら負けると思った。自分の感覚を大事にした」と強心臓ぶりを発揮した。百戦錬磨の指揮官も「生きた心地がしなかった。まな板の上の鯉とはこういうこと」と笑いながら振り返った。