Chromebook Plusに加わったAI新機能をさっそく体験。利用者の手間をサクサク解決
まずは「読解サポート」。米国では「Help me read」という名称で、長いPDFやWebサイト、テキスト、Word文書などをAIが認識し、短く要約する機能だ。 2024年10月30日に提供予定で、現時点では英語のみに対応する。対応する文書やその要約は英語となるが、機能自体は日本でも利用可能。要約後に気になる点があれば、追加で質問を入力できる。 日本語は2025年上旬に対応予定で、「早いタイミングで日本語でも使えるよう取り組んでいる」(John Maletis氏)とのことだ。
また、ライティング支援機能「文書作成サポート」(Help me write)は、2024年9月から提供されている機能。日本語も含めた12言語をサポートしている。 Geminiの言語モデルを活用し、「こんな文章を作成したい」というアイデアを入力すると、希望に沿った文章が生成される。招待状やお詫び文など、ゼロから作るのは手間がかかり、“たたき台”を作ってからニュアンスなどを調整したい――といった用途に向く機能だ。 読解サポートや文書作成サポートはOSに組み込まれた機能のため、アプリを問わず利用可能。SNSの「X」で投稿する文の下書きや、メールの作成などにも活用できる。
このほか、ビデオ通話の画質と音質の向上も10月30日に追加される機能。AIを活用し、ノイズキャンセリングや明るさ自動調節などを行う。また10月2日に提供を開始した「リアルタイム翻訳」は、動画で話されている言葉を自動で翻訳するもので、MeetやZoom、YouTubeのライブストリームなど多彩な動画に対応する。日本語を含む19カ国の言語をベースに、100カ国以上の言語への翻訳・字幕表示が可能だ。
ちなみにPixelシリーズで知られるGoogleフォトの「編集マジック」も、ChromebookシリーズではPlusのみの機能。被写体の拡大や縮小、位置の変更などがPC上で行え、こちらは2024年5月から提供中。一方「消しゴムマジック」はChromebookシリーズ全体で使える機能だ。なお消しゴムマジックのみローカル側でのAI処理となり、読解サポートや文書作成サポートといった主要なAI機能はクラウド側での処理となる(インターネット接続が必要)。