石破茂首相 総理になってできなくなったこと「絶対、ダメですって」来年は「楽しいなを実感できる日本に」
石破茂首相(67)は31日、フジテレビ「大みそか列島縦断LIVE 景気満開テレビ2024」に生出演。総理大臣になってから、制約を受けたことを明かした。 同番組への出演は13年連続で、総理になってからは初。MCの山里亮太など“顔見知り”のメンバーを相手にリラックスムードで目指す日本の方向性を語った。質問形式の一問一答では「総理の仕事は思っていたより大変」「総理になってやめたことはある?」などの項目に「〇」を付けた。 総理の仕事を大変だとした理由については「いろんな大臣もやらせていただいて、総理と身近にも接したんだけど、だけどやっぱり普通の大臣の時って何かあったら“総理どうしましょうか?”って相談できるけど、相談する人がいない」と挙げた。それでも「ボヤいていても仕方ないんで、それ分かったうえでやっているんだし、総理が“大変だ、大変だ”と言っていたら、みんなあんまり明るくならないんで、すいません」と頭を下げた。 さらにできなくなったことについては「車の運転ができなくなった」とポツリ。国の政治の最高責任者だけに、安全保障上、当たり前の話だが「車を運転するの結構、好きだったので…。でも“絶対ダメです”と」と肩を落とす。鉄道好きでも知られる総理だが「山手線とか銀座線とか、そういうものに乗れなくなった。一人でフラフラ歩けなくなった。議員宿舎から東京駅行くときも銀座線で新橋まで行って、そこから山手線みたいなことだったけど“ダメです”と。やめたというより、やっちゃいけなくなったこというのはありますね」と軽くぼやいた。 来年に向けては、米国大統領が代わること、さらに各地で戦争、紛争が続いていることなどを踏まえ「毎年、毎年、大変なことはいっぱいあるんです。“これ、どうすんだ”ということはある」と課題に全力で取り組む構え。 「ようやく景気良くなりそうだよね、と。これを止めちゃいけない。経済運営も相当に変わっていくことになるんでしょうね。毎年、大変だけど、来年は歴史的な節目の年になるだろうなって気はしていますね」とする。「党だったり、あるいは閣僚たちだったり。我々は少数与党ですから、野党の皆さんにも協力してもらわないと国は動かないですからね」と党の枠組みを超えて、日本を前に動かしていく覚悟を示したうえで「“楽しいな”というのが実感できる日本になればいいなと思っています」と方向性を示した。