グロリアワゴンを愛車に選んだ理由。「子供の頃に憧れていたことを叶えてあげる」──フォトグラファー澤村洋兵の生き方と愛車の関係
なぜ日産・グロリアワゴンだったのか
どんなクルマにするか考えながら調べている時、正直一番欲しかったのは1965~1973年のフォード・マスタング ファストバックでした。でもそもそもの値段が高いこともそうですが、燃費も悪いし、壊れやすいし、荷物もあんまり載せられない。ちょっと不便すぎることがネックになりました。 写真が仕事なので、どうせなら機材もしっかり載せたいですし、ちょうど趣味の釣りも再開したので釣り道具も載せられるサイズがいい。なので「マスタングはまたいつか。夢の2台目だな」との考えに至りました。そもそも古すぎて、自分が子どもの頃に走っていたクルマでもないのですけどね(笑) ということで、ある程度の燃費の良さや積載面での便利さ、かつ自分が憧れるデザインの旧車。その辺りの条件が含まれるクルマを探しました。そこで見つけたんですよね。「日産・グロリアワゴン」を。 見つけてから1年くらいはいい個体が現れるまで探しました。そもそもあんまり売ってないんです。しかも、なぜかフェンダーミラーに憧れがあって、さらにできればベンチシート、コラムAT、ウッドパネルってのが理想の条件でした。 いろんな中古車屋さんに「見つけたらお願いします」ってな感じに話はしていたのですが、なかなか見つかりませんでした。
憧れが手に入る喜び! 専門店だから仕入れられたクルマ
「欲しいんですけど見つからないんですよねー」なんて色々なところで話していると、とある知り合いが「ほぼ専門店みたいなところが大阪にあるよ」と教えてくれたので、速攻で連絡をとりました。 大阪の「ガレージマーズ」さん。Y30セドリック、グロリア、ハイエースを中心にワゴンやバンをラインナップしていて、アフターパーツも充実し、カスタムもしてくれるという理想的なお店でした。 これまで全然見つからなかったのが嘘のように、連絡してすぐに「ベンチシート、コラムATだけ諦めてくれたらもうすぐいいのが入ってくるよ」と返事が来ました。僕はもちろん「すぐ見に行きます!」と前のめり気味に返事をしたのでした。 数日後に約束をとって見に行くと、目の前に探し続けていた車が……! 「買います」 即決してしまいました。そこから納車まではワクワクが止まりませんでした。 ちなみに、別の部分でも憧れがありまして、ナルディのウッドハンドルとクレーガーホイールにホワイトリボンタイヤ。その3つだけカスタムをお願いしました。 今回、少し古いクルマを買ってみて、個体差がかなりあるので専門的技術や知識、パーツ仕入れの良さなどを考えると、車種ベースで専門的にやってるクルマ屋さんで買うのが良いと感じました。近しいモデルのクルマを買った友達がいるのですが、明らかに僕のものより調子が悪いので。旧車が欲しい人はしっかり調べてから買ったほうがいいでしょう。