「光る君へ」高杉真宙、演じた惟規の最期を振り返る「みんなのことを思っていた」
――「平清盛」以来12年ぶりに 、大河ドラマに出演しました。当時「15歳で緊張して何か分からず、ひたすら目の前のことで一生懸命だった」とコメントされていましたが、今回惟規として、この現場を振り返ってどのようなことを感じましたか? 「幸せだなって思いました。1年間同じキャラクターをできることが、そのキャラクターを長い目で見ることができるのって楽しいなと思いました。視聴者の皆さんもそうだと思うんですけど、やっている本人が成長を見守るのが楽しみだったりするので、そういう意味でも幸せでした」 ――惟規にとっての「源氏物語」については、どう捉えていますか? 「イメージで言うと、『姉上が書くの? 本当に?』みたいな。でも、実際にいとと姉上と僕3人で、その姉上が『これどう?』と持ってきた作品は、色男の物語だったりするわけで、『よくこんなの書けるね』って言ってるような物語だったので、そういった意味では物語を書く才能の片りんが見えていた印象です」 ――まひろの書いているシーンはどうですか。 「いや、本当にすごいですよね。僕、1回楽屋で休憩中だった時に、本番を見ていたんですよ。先生の手だと思って見ていたら、『え? これ本当に吉高さんが書いているのかな』と思って、楽屋からわざわざ出て確認しに行きました(笑)。スタッフさんに『これって吉高さん、本当に書いているんですか』って聞いたら『書いているんだよ』って言われて。本当にすごいなと思います。吉高さんって左利きじゃないですか。でも、練習されて右手で字を書けるようになっていて、本当にすごいです」 ――ご自身も習字をやってみていかがでしたか? 「うまいも下手も分からないです。ただ、うまくないのだけは分かりますよ。先生の字を見ても全然違うから、どう見ても(笑)。先生はなんだかんだで、褒めてくださったりするわけじゃないですか。ただ、僕からしたら難しい。でも姉上がうまいのははっきりと分かりますね。それは本当に奇麗だから」 ――今後の物語に期待すること、こうなってほしいとか、何かメッセージなどあれば教えてください。 「『頼む! ハッピーエンドであれ』って感じです。本当にバッドエンドだけは見たくない。願わくば父上のハッピーを見たいのですが、史実もありますし、どうしたってねじ曲がらないところはあると思うんですよ。今後どうなっていくか僕は知らないのですが、賢子が大変な思いをしなければいいなと。もう叔父さんの気分ですよ(笑)。そういう気持ちで、最後まで見守ります」
【番組情報】
大河ドラマ「光る君へ」 NHK総合 日曜 午後8:00~8:45ほか NHK BSプレミアム4K 日曜 午後0:15~1:00ほか NHK BS・NHK BSプレミアム4K 日曜 午後6:00~6:45
NHK担当