「光る君へ」高杉真宙、演じた惟規の最期を振り返る「みんなのことを思っていた」
NHK総合ほかで放送中の大河ドラマ「光る君へ」。今作は大石静が脚本を手掛ける平安時代、「源氏物語」を書き上げた紫式部(まひろ/吉高由里子)が、藤原道長(柄本佑)への思い、そして秘めた情熱と類いまれな想像力で、光源氏=光る君のストーリーを紡いでいく。 第39回(10月13日放送)では道長は自身の血を引く天皇の誕生を意識し始める。その頃、藤原惟規(高杉真宙)がまひろの娘・賢子(南沙良)の父親の真実を家族にバラしてしまう…。そんな中、父の藤原為時(岸谷五朗)と惟規が越後へ向かう途中、惟規は最期を迎えた。 今回は、まひろの弟・惟規を演じた高杉さんに人物像や撮影エピソード、大河ドラマへの思いなどを聞いた。 ――演じる中で出世していく惟規をどう感じましたか? 「父上が偉くなっているのも、左大臣様(道長)の恩義があるからこそ。恩義というか、気を使ってくれているというのがあるんだろうなと。それはセリフにも出てくるので、そういう意味では自分が出世できているのもそうだろうな、と思って演じていました」 ――出世しても気負い過ぎない軽いスタンス、変わらない惟規のマインドや、生き方について、高杉さんはどう思いましたか? 「惟規のような軽いスタンスでいると、すごく気持ちは楽ですよね。なので、気負い過ぎないところは見習ってもいいなのかなと思います。僕も、割と物事をそこまで重く捉えない方ではあるので、近しいものを感じました。でも、僕は惟規ほどじゃないですよ。そこだけは誤解をされないようにお願いします(笑)。人が人だったら結構まずいことも、惟規はかわいいで済まされる何かを持ってる感じがあるのがすごいなと。1年間このキャラクターを務めることができて、本当に良かったです。でも、惟規の年齢が上がっていくにつれて、果たしてこのキャラクターはこの感じでずっといいのかな、もうちょっと違う方がいいのかなとか、少し変えてみたりとかもしました。自分なりに調整しましたが、難しいですね」