「J-POPを底上げしたい」LEOとMANATOがLAで学んだこと【BE:FIRST】
日本の音楽が世界に広がるには?
MANATO:そうですね。さっきLEOくんが「納得する音楽」って言ってたんすけど、俺たちも納得するし、でも自分たちだけで終わらせたくないみたいな要素があって、その輪をどんどん広げてきたくて。自分たちの中ではぶらさずに、その輪をまずは日本から広げていきたいというか。 しかも日本の音楽って世界に気づいてもらえるきっかけがたくさんあって。アニメとかって世界中で人気じゃないですか。アニメの主題歌がバズったりすることってまさに今この世の中めちゃくちゃあるわけで。そこをもっと有効活用するべきなのかなって感じますね。 髙比良:現状はまだそこまで活用しきれてないという感じなんですかね。アニメから入れるって事実はあるけど、それを利用して海外で売れるためのロードマップをつくろう、みたいにはなってないというか。 MANATO:そうですね。とはいえ全部アニメのタイアップ狙うとかでもなく、きっかけの一つで。あくまで自分たちが納得するものを届けたいので。 最近めちゃくちゃ感じるんですけど、僕たちの耳と僕たちをいつも応援してくれてる方の耳がどんどん近づいているなって。だからこそ自分たちもオーディエンス目線で次にBE:FIRSTとして見るならどういう曲が聴きたいか、どういうステージを見たいかっていうのを考えながらクリエイトしたりステージングできるなって思ってます。 シャラ:私は日本に住む外国人として、日本語を世界に届けたいって思いがあって。言語的な背景が複雑だからこそ日本語がどれだけ優れた言語か知ってるので(注:シャラ ラジマは両親がバングラデシュ人)、私みたいな立場の人は一番媚びずに海外に届けられるんじゃないかなと思ってて。日本の良い部分を世界に知ってもらいたいと思ってるので、すごい共感しちゃいました。 髙比良:僕も”J‐お笑い”をやってる身分ですけど、TT兄弟が「America's Got Talent」に出たのは僕は大事な転換点だと思っていて。あれってチョコプラさんがまっすぐやってるわけじゃなくて、裏笑いなんですよ。多分日本はお笑いの構造が複雑すぎて、逆にこのくらいのデフォルメされたお笑いがちょうどはまるのかもしれないですけど。 シャラ:日本語も日本のお笑いも、日本ってとにかくグラデーションがすごい。裏笑いっていう概念とか、すべてのジャンルにすごい細かくあって、普通言語化できない部分もみんな共通認識でいろいろあるじゃないですか。 髙比良:(日本語は)言葉が多いっていいますよね。人間の心情を表す言葉だったり。 シャラ:そうそう、それ自体が形になってたりするから、それも音楽とかお笑いに超宿ってるなって普段から私も感じてます。