《ミスマガジンから転身》介護現場で働く岩佐真悠子さん&西田美歩さん「アイドルや女優は介護職に向いている」「中卒でも国家資格を取れるのは魅力的」
“フリ”から失敗すれば辛くない
西田:笑いが起きるポイントもあるよね。失敗すると笑ってくれるとか。 岩佐:たしかに、教える側のあんたもできないんかい! みたいな流れで笑ってくれることは結構あります。 西田:最初にフリで、「みなさんの前でこれやるの初めてなんですけど、昨日すっごい練習してきたんでたぶん大丈夫なんですけど」って言いながら実際にやってみたら「あー失敗した!」って笑いが起きたりとかね。 岩佐:西田のようにやりきってガツンとスベるのがいい気がします。普通に話して反応がないと結構つらいんですけど、スベるだろうなと思って反応がないのは心構えができているので、精神的にそんなにつらくないんですよ。スベったスベった、面白くなかったですね~と流せますからね。
介護士はどんな経験も活かせる職業
岩佐:芸能界にいると、声が通りやすくなるので耳が遠いかたにも聞き取っていただきやすいですし、表情筋がよく動くからこちらの表情が伝わりやすいんですよね。認知症のかたが同じ話をしても、リハーサルで慣れてますし。 西田:舞台なんて何十回も同じ稽古をしますから、同じセリフとリアクションを繰り返すことに慣れてるんですよね。 岩佐:私たちは同じこと何回やらすねんってことを芸能界で経験しているので、あまりストレスにならないよね。 西田:アイドルや女優はおそらく介護職に向いてるんですよ。アイドルなんてずっと笑顔をキープしてるし、女優は役作りがありますから。 岩佐:利用者さんに娘だと勘違いされたり、急にお医者さんにされたりしても、アドリブでなんとかなるんです。やらないほうがいい場合もありますけど、臨機応変に対応することが求められるので、意外と役立っているんですよね。 西田:私は芸人さんが多い芸能事務所に所属していたので、楽しませたり、すぐにテンションを上げたりといったことが得意なんです。そんなことも介護の現場で役に立つんですよね。芸能界だけでなく、どんな経験も活かせる職業なのではないかと思います。
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