「あの言葉がなかったら死んでいた」東日本大震災から13年…住民100人の証言、生死を分けた“避難行動”
東日本大震災からの教訓
2024年1月1日、能登半島地震で再び津波が列島を襲った。被害の大きかった石川県珠洲市では、石巻市で避難行動を調査した震災伝承団体の中川さんが住民に話を聞いていた。 住民たちは「東日本大震災の被害の状況をテレビで見て、津波は怖いものだとわかっている」「震災以来、訓練は年に1回している」「荷物を持ったとか掃除とかではなくて、体が大事、とにかく逃げよう、それ一つ」と話していた。東日本大震災の教訓が人々を高台へと向かわせ、命をつないでいたのだ。
「私たちも阪神・淡路大震災や新潟県中越地震から学んでいるし、学び続けることが大事。あの津波が来るなら私ならどうする、私のうちはどうするというのを、ちょっと考える時間を持っていただく、そういうことが命を守ることにつながっていく」(中川さん) 今、この瞬間に起きるかもしれない次の災害に備え、これまでの教訓を決して忘れることなく、活かさなければ命を守ることはできない。 (東日本放送制作 テレメンタリー『100人の証言 命をつなぐ津波避難』より)